トンネルを抜けることの無い西武鉄道は最早地下鉄状態ではないでしょうか…中村剛也を2番号に起用しても奇策とは思えませんでした。
やはり昭和からのオールドタイマーなプロレスファンは気になってしまいます、この映画。
丁度、チームが札幌に遠征しいた時に観て来ました。
アイアンクロー
元祖鉄の爪、フィリッツ・フォン・エリックが唯一取れなかったと云う、当時最高峰のNWA世界ヘビー級チャンピオンを息子に狙わせるリアル『巨人の星』みたいなお話しですが、こちらは実話をベースとしております。
フォン・エリック父はディック・ザ・ブルーザー、キラー・カール・コックス、バーン・ガニア、ブルーノ・サンマルチノと並ぶ当時のスターでしたがタイトルには恵まれませんでした。
お話しは次男のケビン(ザック・エフロン)がテキサス州のヘビー級タイトルを奪取するところから始まります。
フォン・エリック兄弟のことは知ってましたが、新日本プロレスのファンとしてはそれほど興味は抱きませんでした。
続いて三男のデビット(ジェレミー・アレン・ホワイト)と四男のケリー(ハリス・ディキンソン)も次々とデビューし、地元テキサスでの人気を不動のものとしていきます。
フォン・エリック兄弟の他にもブルーザー・ブロディ(キャジー・ルイス・セルギーノ)やハリー・レイス(ケビン・アントン)、リック・フレアー(アーロン・ディーン・アイゼン)と懐かしい顔ぶれが勢揃いです。この頃フォン・エリック父は既に引退しており、地元でプロレス団体WCCWを設立しプロモーター業の他にも実業家として活躍し地元の名士となってたらしいっす。
そのフォン・エリック父を演じたのはホルト・マッキャラニーでオジと同い年です😅
かのグレート・カブキこと高千穂明久が当時フォン・エリック家に身を寄せていたらしく、実業家の父を持つフォン・エリック兄弟は所謂ボンボンで、レスラー間でトラブルを起こすと収めていたのはブロディーであったと語っています。
また兄弟は父親に対しては『イェッサー』と答え忠誠心の塊だったようです。
結局は唯一パートナーに恵まれたケビンが生き残り、幸せになると云う家族のお話しです。
本人たちと映画キャストの比較の写真を見つけました。
ルックスは兎も角、鍛え上げられた身体が素晴らしい。短い間でしたが、日本でも活躍したのはケビン&デビット&ケリーですよね。
ホントかどうかはわかりませんがフォン・エリックの父母は息子たちの相談に兄弟で解決しろ…と、言い切るくらいの我関せずです。
紆余曲折を乗り越え、ケビンとパムのファミリーが仲良く存続しているのが救いです。
偉大な父親と逆らえない息子たちの物語でした。
THE IRON CLAW
主演:Zac Efron
監督:Sean Durkin
2023年アメリカ映画
上映時間:132分