これは大和のおはなしです | 酔いどれスナフキンのブログ

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順番としては『ゴジラ−1.0』を観る前に『永遠の0』と本作を観といた方がイイヨみたいな話しになってなかったですっけ?

そんな感じの山崎貴監督作品。
アルキメデスの大戦

ゴジラで頂点を極めたかと思われる山崎VFXのベースはここにもあった!?

冒頭の戦艦大和撃沈のシーンは非常に臨場感があり、大きなスクリーンで観ておけば良かったと思わせるものがあります。

圧巻…であります。


この昭和20年4月の坊ノ岬沖海戦から遡ること12年、戦艦大和建造計画から物語は始まります。


日本帝国海軍上層部はシンボルたる巨大戦艦を欲しておりましたが、海軍少将・山本五十六(舘ひろし)は、これからは航空戦の時代と空母を造るべきと待ったをかけます。
しかしこの館さん、ここでは山本五十六で近々公開の『ゴールデンカムイ』では土方歳三と歴史上の人物づいてますな。

海軍大臣の嶋田(橋爪功)を中心とする戦艦推進派の余りに安価な見積もりを不審に思った山本はそのからくりを見破るためにも数字に強い人物を探すわけです。

そこで白羽の矢が立ったのが元帝大生の櫂直(菅田将暉)だったってわけです。
原作は三田紀房による同名のコミックで(読んだこと無いけど)、著書には『ドラゴン桜』(これも読んだこと無いけど)もありますね。

美しいものを見ると何でも測りたくなるといった変わった性癖をもつ櫂直は、それが原因で家庭教師の職を失い帝大も辞めることとなったそうです。

その教え子が浜辺美波演ずる財閥?の娘・尾崎鏡子。『ゴジラ−1.0』もそうでしたけど、昭和を感じされる女優なんでしょうかね?

今のところおっちゃんの見た限りでは、多彩なキャラクターを演じ分ける多彩なアクトレスですね。

大角海軍大将を演じたのはなんとスーパーDJ”(Mr.ファンキー・フライデー”の小林克也。
なかなか上手に演じてました。

本作のラストに明かされるように、敗戦を前提とした戦争で、戦艦大和が日本国民に敗戦を納得させるために造られた…と、なると大和の悲哀を感じますが、面白い解釈で感心してしまいました。

色々良く出来てましたが、戦艦の見積もりを暴くには数学者でなくて商人でも充分だと思わせたりもします。

面白かったけどイマイチ物足りなかったかなぁって、感じです。

アルキメデスの大戦
出演:菅田将暉
監督:山崎貴
2019年日本映画
上映時間:130分