はじめまして、医師の村本と申します。

医療現場で働く中で患者さんと医療者の食い違いや医療者同士の衝突をみてきました。
医療とは本来、病気を治すということを通じて「人が幸せに生きる」ための手段であると思っています。
しかし、患者さんや医療者自身が医療に関わる中で不幸を感じてしまうシーンがまだ多いと感じます。

【幸せになるための医療哲学】として患者さんや医療者が幸せに医療に関わるための思考やマインドセットをブログにしていきます☺️
よろしくお願い申し上げます。


第1回 環境を変えるためには自分が変わるしかない

医療現場で働いていると、患者さんや同じ医療者が自分の理想とする通りに動いてくれないという不満をだれしもが抱える瞬間があります。

「いくら言っても患者さんが病気について注意を払ってくれない...」
「病棟の看護師や薬剤師がぜんぜん自分から動いてくれない...」
「医者がメディカルスタッフのことを考えてくれない...」
「あの先生は私の病気だけしかみてくれていない...」
などなど。

他人の行動や考え方が気になりそのことで頭がいっぱいになってしまいます。

しかし、この世の中でもっとも変えるのが難しいのが他人の行動や考え方です。

環境や相手の行動や考え方を変えるには、まず自分が変わることで相手から今までと違った反応を引き出すことが重要です。

患者さん目線であれば、医者に生活習慣を治すように言われることが痛いと感じるかもしれません。
実際に通院を自分でやめてしまうひともいます。

しかし、自分の健康を本当に守れるのは自分だけです。
自分が毎日食べているものを変える・1日1回は運動するなど行動を変えて初めて治療がスタートするのです。

自分の行動を変えることで、医者や医療者からかけられる言葉も変わってきます。

医療者であれば相互の視点に立って、他職種の立場を思いやることが大切です。

あたりが強い人というのはどこにでもいますが、怖がっていたりこちらもむきになってあたり強くしている間は緊張関係は改善しません。

あたりが強い人のふところに自分から入っていく、怖がらずこちらから融和的な行動をとることで1ヶ月後には相手の対応は驚くほど変わっています。

人はどうやっても主観的にしか生きられません。

ですから自分の人生に自分で責任を持ち、自分を取り巻く環境を変えるためにはまず自分が変わるという思考をもつことが幸せに医療に携わることの第一歩です。

身体を治す医療者同士だからこそ、必ず親和を生み出すことができると感じます☺️





村本