はじめまして、医師の村本と申します。
医療現場で働く中で患者さんと医療者の食い違いや医療者同士の衝突をみてきました。
医療とは本来、病気を治すということを通じて「人が幸せに生きる」ための手段であると思っています。
しかし、患者さんや医療者自身が医療に関わる中で不幸を感じてしまうシーンがまだ多いと感じます。
【幸せになるための医療哲学】として患者さんや医療者が幸せに医療に関わるための思考やマインドセットをブログにしていきます☺️
よろしくお願い申し上げます。
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第2回 迷ったらとりあえず行き止まりまで歩いてみる
人は選択肢が2つ以上現れたときに、その場所に立ち止まってどちらが正解の道かを考えて二の足を踏んでしまう性質があります。
AがいいかBがいいかということを永遠と考え続けて行動に起こすことができません。
しかし、迷ってる間の時間には何も生まれず、どちらかを選択して行動した時のみ価値を生み出すことができるのです。
自信はなくても今歩いてる道を行き止まりまで歩いてみることで初めて想定外の新しい道が開けてきます。
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患者さんの視点では、今自分が困っている症状について病院に行くかどうかというのは大きな迷いを生む選択肢かもしれません。
「こんなことくらいで病院に行っていいのかしら、、」
「何か怖い病気が見つかったら嫌だ、、」
「仕事が忙しいから後回しにしよう、、」
など考えている間は誰にも相談することができません。
自然に治ってしまう症状も確かにあります。
しかし本当に困っているのであれば、病院に行くという選択肢を歩いてみることで自分の困っている症状について新しい解決策が開けるかもしれません。
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医療従事者の視点では、入院してる患者さんについて気になることがあるけど先輩や医師に報告するべきかどうか迷うかもしれません。
「あの先生忙しい時に話しかけると怒るし、、」
「このくらいのミス報告しなくても何も問題ないだろう、、」
しかし、勇気を出して報告したりアクションを起こすことが大きなミスを防止したり自分の成長に繋がります。
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私が医療とITについて始めた時、自分の周りにはたった一人のエンジニアの友人しかいませんでした。
二人で医療とITの近況について飲み屋で話しているだけだったのです。
しかし話しているだけではアイデアは形にならず、行き止まりです。
そこでハッカソン(ITサービスの大会)という選択肢が現れたのです。
行き止まり感を感じていた自分はその大会に出るという選択をしました。
そしてハッカソンに出たところ優勝することができて、第1の行き止まりを脱することができました。
その後、優勝したアイデアでサービスの開発を継続していました。
するとまたサービスを作るためのヒアリングができないという第2の壁に突き当たります。
第2の行き止まりに突き当たったタイミングで、医療コミュニティのMIラボを発足するというアクションを起こしました。
すると何十人という医療者が集まってくださり、ヒアリングの壁を超えることができました。
https://camp-fire.jp/projects/view/89457
ヒアリングをしてサービスのプロトタイプを作ったところで、提携する健診センターが見つからないという第3の行き止まりに突き当たりました。
そうしたらハッカソンで審査員をしてくださったUbie,inc.の阿部先生が、BtoCからBtoBtoCの視点に切り替えるためのアドバイスをしてくださり、また新しいアクションプランを生み出すことができました。
今後も道を歩いていく中で何度も行き止まりに突き当たると思いますが、歩き続ける限りその場その場で新しい道が見つかると実感しています。
大切なのは、迷ってその場に留まり続けずに、自分で道を選択して行き止まりまでとりあえず歩いてみることです。
そうして初めて他の人にはない経験をすることができるのです。
村本
