孫崎 享 さんの記事です:
Date: Fri, 20 Feb 2015 07:21:23 +0900
Subject: 
ヤジに見る安倍首相(農相の金問題で日教組発言)と自民党議員(テロ政党発言)の品性


ここの所、品性のないヤジが目立つ。なんとその先頭に安倍首相がいる。


A事実関係


1:安倍首相のヤジ


19日の衆院予算委員会で、民主党の玉木雄一郎氏が、西川公也農林水産相の「政治とカネ」問題を追及していたところ、安倍晋三首相が閣僚席から「日教組(日本教職員組合)はどうするの」などとヤジを飛ばし、一時紛糾した。


首相はどうやら、かつて北教組(北海道教職員組合)の違法献金事件で民主党議員が辞職に追い込まれた件を指摘したかったようだ、真偽は不明。玉木氏は日教組とあまり関係ないだけに「日教組の話はしていない!」と血相を変えて反論し、第一委員室は一時騒然となった(産経新聞)。


2: 共産党の志位和夫委員長に対し「さすがテロ政党」とやじを飛ばしたのは、自民党の山田賢司衆院議員だったことが19日、分かった。山田氏は同日に国会内の共産党控室を訪れ、発言の撤回と謝罪をした やじは、志位氏が17日の衆院本会議の代表質問の中で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」問題を取り上げたときに発生。共産党が事実究明を求めていた。(19日産経ニュース)


B:評価


 今、国会であれ、マスコミであれ、重要な討議に論点とはずれたヤジをだすことや、悪質なレッテルはりによって、事の本質を討議するのを妨げる風潮が広がってきている。


 「さすがテロ政党」は人質問題での政府の対応が妥当であったかの質問のなかで発生している。国会での論争だけでなく、政府対応の是非を問う人には、マスコミも含めて「テロの味方」「イスラム国の味方」のレッテルを張っている。


 一般にヤジは、発言の機会のない人物が、鋭く発言者に場外から声を入れるのに特徴がある。首相はいくらでも答弁権を行使できる。したがって、首相のヤジは相手の品格、信用を傷つける意図の以外の何物でもない。


 安倍氏は、過去にも本質論を論ずることなく、人物破壊的言葉を使うことは過去にもあった。自民党総裁や、総理がレッテルはりに長ずれば、首相の権威にすり寄ろうとする議員が、品性のないヤジに懸命になるのは当然のことだ。ウイ奴(やつ)である。


 日本の議論の場が、一段と内容の乏しい、品性に欠ける場となっていく。



記事をシェアするにはこちらから:
http://ch.nicovideo.jp/article/ar734371 



http://ameblo.jp/junzom/entry-11992180801.html
-