・ (ラエリアンムーブメントアジア大陸ガイドのブログより)

ロシアの声:

6月 9 , 16:10

グローバルな米国の監視から自分達を守る措置を講ずる世界各国

グローバルな米国の監視から自分達を守る措置を講ずる世界各国

米国の特務機関は、ロシアのヴィタリイ・チュルキン国連大使の電話を盗聴している。これに関連して、チュルキン大使は「あらゆる極秘、機密の会話は、ロシア代表部の特別室で行われる事になる」と伝えた。

昨年6月初め、元CIA職員エドワード・スノーデン氏は、マスコミに、米国家安全保障局(NSA)のグローバル監視プログラムに関する情報を暴露した。その対象は全世界の市民に及んでおり、明らかにされたデータによれば、NSAは潜在的テロリストや犯罪者ばかりでなく、各国首脳の電話まで盗聴していることが分かった。

6月、国連安全保障理事会の議長国がロシアに移った。現在チュルキン氏は、ロシアの国連大使ばかりでなく、安保理事会議長の職も努めなければならない。しかしそんな状態でも、彼には、職務上の極秘会話やプライバシーの保証がない。

チュルキン大使は「米国の特務機関が、私の電話を盗聴している事は現実であり、これにはもう大分前に慣れた」と述べている―

「私にとって、これは今に始まった事ではない。盗聴は、私に全く影響がない。私の携帯電話が盗聴されている事は、完全に確かだ。ただ我々の代表部には、秘密の部屋があり、そこで同僚達と何かの問題を誰にも聞かれず話し合う事ができる。他の場合は、会話は聞かれていると考えている。」

経験豊かな外交官、ましてチュルキン氏のように米国との「冷戦」時代から長年第一線で働く外交官なら、そうした状況は普通であり予想できるだろう。しかし米国の西側同盟国にとっては、盗聴は驚きであり、極めて不快なものだった。

1年前スノーデン氏は、NSAの監視プログラムの情報を、マスコミを通じ世界中の人々に暴露した。パリもベルリンも、ワシントンに対し説明を求めた。先週の木曜日、ドイツ検察は、NSAがメルケル首相の電話を盗聴した事件について予備調査を行うと発表した。


これに対し米政府側は、スノーデン氏の情報が、米国と同盟国の関係を損なっている事に遺憾の意を示したが、米独間でスパイ行為禁止に関する条約を結ぶ事は拒否した。そしてNSAが収集した、電話録音も含めた首相に関するプライベートな情報を含むファイルは、メルケル首相自身にさえ示されなかった。

これについて、情報戦の専門家イーゴリ・ネジダノフ氏は「個人データや極秘情報の収集は、米国の切り札だ。それゆえ、米国が悔い改めたり、国外での不法な監視プログラムを止めると期待するのは、余りに単純過ぎる」と指摘し、次のように続けた―

「米国は、あらゆる情報のコントロールを企てている。理想的なバリエーションは、すべてのコントールだ。その達成は、かなり困難だ。巨額の資金が必要だからだ。しかしそれでも実現は可能だ。


すべては通信傍受システム『エシェロン(Echelon)』から始まった。その後は、スノーデン氏が話したPRISMだ。これはすべて、米国の利益のためにグローバルな情報を集める一つの大きなシステムの個別のエレメントである。言うまでもなく、産業スパイ用のものもある。『エシェロン(Echelon)』の場合、同盟国が持っているものも含め、商業上の情報が米国企業などに流れ、彼らが競争において非常な優位に立てたという事実が知られている。」

ロシア市民を、グローバルな監視から守るために、少なくとも、インターネットにおいては、大統領府付属の作業チームが、様々な措置を作成した。特に.RUや.РФといったドメインサーバーは、ロシア国外で割り当てられることはない。地域や地方のデータネットワークが外国のインターネット・ネットワークに参加する事も、今後禁じられるだろう。

同様の措置は、他の国々でも作成され講じられている。つい最近中国の国営企業は、IBM, Oracle そして Ciscoといった世界的企業が中国の技術をサポートするのを断ったが、これは米国企業が、自分達の政府のスパイ活動を支援しており、中国のサイバー安全保障上の脅威となりつつあるからである。
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