(ラエリアン・ムーブメントアジア大陸ガイドのブログより)

孫崎 享さんの記事です:

読売批判:「首相は日本のレーガン」、レーガンは操り人形、安倍氏も操りと言われてる様な物

2014-04-22 07:31
0421日読売新聞(online)は“「首相は日本のレーガン」米議員の表敬相次ぐ”の標題で、次を報じた。

「安倍首相は21日、首相官邸で米下院議員団の表敬訪問を受けた。


 今年に入って公務で日本を訪れた米国の上下両院議員はすでに40人以上となり、昨年1年間の26人を上回っている。



 21日に首相と会談したのは、米下院共和党ナンバー2のエリック・カンター院内総務、ポール・ライアン予算委員長ら民主、共和両党の下院議員9人。ライアン氏は、2012年の大統領選で、共和党の副大統領候補となった若手有力議員として知られる。


 

 首相は「日米同盟を強化していくため、国民を代表する議員同士の交流が重要だ」と来日を歓迎。ライアン氏は「首相は『日本のロナルド・レーガン』と呼ばれ、共和党では特別な褒め言葉だ。我々は日米同盟を非常に重視している」と語り、今でも米国で根強い人気があるレーガン元大統領を引き合いに、首相を持ち上げた。」



 読売新聞はレーガン大統領をどの様に評価しているか。


 元俳優。典型的な操られ大統領だ。


 元俳優らしく、大統領職を演ずる。しかし脚本にしたがって動き発言する。そういう大統領だ。


 安倍首相が『日本のロナルド・レーガン』と呼ばれることは、米国の脚本で動ける人物だという事だ。


 

21日ウオール・ストリート・ジャーナル紙は次の報道を行っている。


「オバマ米大統領の訪日を2日後に控え、米議員団は官邸で安倍晋三首相と会い、環太平洋経済連携協定(TPP)の合意と日本経済の活性化に向けて必要な大胆な政策を取るよう要請した。



ポール・ライアン下院予算委員長(共和党)は、「農業や自動車といった分野でTPPが米国にとってどれほど重要かを強調したい」と述べた。


オバマ大統領の訪日中にTPP合意の発表を目指している



だが、日米間の交渉は、政治的に影響力の大きい農業部門の開放をめぐる日本の抵抗が主な原因となり、行き詰まっている。マイケル・フロマン米通商代表と甘利明経済財政・再生相は先週、TPPをめぐり2回目の会談を行ったが、進展はなかった。


安倍首相が長い間保護されてきた国内産業を海外に開放できるかどうかは、海外投資家たちが首相の経済政策を占う試金石として注目している。」



ウオール・ストリート・ジャーナル紙を見れば、彼らは日米首脳会議を前に、TPP等での譲歩をするように圧力をかけに来ている



この実態に目を振れないで、米国の脚本通り動く、『日本のロナルド・レーガン』に喜ぶ読売新聞。


孫崎 享
駐イラン大使 
外務省国際情報局*長 1997年-1999年 
駐ウズベキスタン大使(初代) 1993年-1996年

*米国のCIA,英国のMI6などに相当する
日本の情報局です。でも日本の場合は攻撃性
がないですね。

amazon「戦後史の正体」孫崎 享著
http://is.gd/a7bYd4