(ラエリアン・ムーブメントアジア大陸ガイドのブログより)

抗不安薬、睡眠薬に「死のリスク」

(Anti-anxiety drugs, sleeping pills linked to risk of death:

ラエルサイエンス 4月3日英語版配信分)


抗不安薬と睡眠薬が死亡リスクの上昇に関連しているようだという、ウォリック大学の研究者らによる報告。


これらの知見は、一般的な処方によるデータを元に導き出されたものではあるものの、その解釈については慎重に行う必要があると研究者は指摘する。死亡リスクが高まっているからといってこれらの薬の処方をやめてしまう事が、最善とは限らないのだ。


研究者によれば、本研究から分かる事は、抗不安薬や睡眠薬を処方する際にはより注意深く行う事が必要であると言うことだ、という。これらの薬を慎重投与することによって、本当の意味でこれらの薬の副作用はなんであるのか、また危険性はなんであるのかが示唆されるようになってくるからである。抗不安薬や睡眠薬を過剰に利用して依存するような状態を避ける為に、できるだけのことをする必要がある、と研究者が指摘する。


この事はつまり、これらの薬が効果的でない、という事をいっているのではない。特に、これらの薬に依存性が存在することによって、医師らは患者によるこれらの利用を最小限度にできるように努力すべきであり、また不安感や睡眠障害を解消するために、その他の治療選択肢がないかを常に見極める必要がある。


本研究では年齢や喫煙・飲酒の習慣、その他の処方薬の服用、社会経済状態などが考慮されている。重要なことに、研究者らは睡眠障害や不安障害、その他の精神系疾患などのような死亡リスクに関連するリスク因子についても考慮して調整を行っている。


研究には34,727人の患者が記録され、最初にこれらの薬を処方された日から平均7年半にわたって追跡された。最も多く処方されたのはベンゾジアゼピン系の薬で、ジアゼパムやテマゼパムなどが含まれている。


研究ではさらにその他の2つの種類の薬品群についても検討された。いわゆるZ薬と呼ばれるベンゾジアゼピンに類似した作用を持つ非ベンゾジアゼピン系の抗不安薬群と、その他の抗不安薬・睡眠薬群である。多くの患者が研究期間中1種類以上の薬を処方されており、約5%の患者はベンゾジアゼピン系、Z薬系、その他系の全ての処方薬を処方されていたと報告されている。



『抗不安薬、睡眠薬に「死のリスク」』
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=43894&-lay=lay&-Find 
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[英語版 元記事] 
http://www.sciencedaily.com/releases/2014/03/140331130846.htm