孫崎 享 さんの記事です:
Date: Mon, 27 Jan 2014 07:50:20 +0900
Subject: 脱原発の一本化は主権者の判断で出来るー投票前日に優位に立っている脱原発候補に投票しようー
私は原発の再稼働を阻止しなければならないと思う。
政府は国の新エネルギー政策で原発を重要なエネルギー源の一つと位置付ける、
本年夏頃までに原子力規制委員会が7電力会社の9原発16基を順次終え、再稼働のOKを出す、
これをうけ政府は次々に再稼働に踏み切ることが予測される。
その意味で今から夏ごろまでが原発再稼働を許すかどうかの極めて重要な時期になる。
ここに東京都知事選挙がある。
宇都宮氏、細川氏は明確に脱原発を述べており、このいずれかが勝利すれば、国の原発政策に深刻な影響が出る。
今、東京都民の過半数は脱原発を支持している。都民が原発が重要な選挙の課題であるという事を理解し、脱原発派の候補が一本化していれば、脱原発派が東京都知事選挙に勝利する。
残念ながら、一本化は出来なかった。
様々なグループや人々が一本化を訴え、直接候補者に話し、あるいは候補者の支持者に話した。
その一つが1月15日「脱原発都知事を実現する会」が行った呼びかけである。
「宇都宮 健児様 細川 護煕様
脱原発都知事を実現する会 共同代表 鎌田 慧 共同代表 河合弘之
申入書
このたび東京都知事選挙に脱原発を政策掲げて立候補敬意表します。しかながら、脱原発 を明確に掲げる候補二人いうことで票が分散し、結果とて原発推進候補を利するのではないかう危惧票私たちは持っています。この危惧は都民心ある方々及び全国脱原発支持者に広がっています。そこで私たち長きにわたり脱原発運動を担い、純粋な気持ちで脱原発運動脱原発運動を担い脱原発候補を統一心から願う者として、お二人が虚坦懐に話合いなり、脱原発候補を統一してくださるよう申し入れます。話合いをしてくださるのであれば 私たちは仲介の労を取る用意があります」
そして、宇都宮氏を支えている水野誠一氏は「自分の所に三人の民主党の前議員が来訪され、一本化できないか?」の相談に来られたという。
こうした動きは氷山の一角だった。
残念ながら、一本化は出来なかった。
誠に残念である。
何故一本化できなかったかを考えてみよう。
宇都宮陣営
早々と立候補宣言をし、早期にポスター作製等選挙準備が着々と進みとめられなかった、
有力支援団体が共産党であったが、共産党は細川氏への攻撃を行い、一本化の意思がなかった、
原発以外の政策をも重視し、細川陣営とここでの協調は難しいと判断した。
では細川陣営はどうか。
立候補声明時点でほぼ桝添氏と並んだという情勢判断があった。後は細川・小泉両元首相のタッグで圧倒的優位は築けるとの読みがあった。その中で一本化は不要との判断があった、
宇都宮支持には共産党が後ろに控えるため、連携は無理と判断した。
いずれにせよ一本化は出来なかった。
まだ日時はあるから、宇都宮氏や細川氏が桝添氏に勝る可能性がないわけではない。でも一本化されれば勝てるのに、一本化されないがために脱原発派が負ける可能性はある、
その時どうすればいいか。
我々になす術がないのであろうか。
私は次を提唱したい。
宇都宮氏や細川氏は最後になるまで自己の勢力拡大に頑張る、それは脱原発の勢力を全体として強めることになると思う。
「細川、宇都宮両氏の合計票が舛添氏を上回るようなら原発再稼働の障害になりかねない」との見方もある。
この段階では私は宇都宮氏を支持する。
そして投票前日に有権者は宇都宮氏と細川氏のいずれかが優位かを判断し、優位な方に投票する。
「この選挙を通じて主張を浸透させたい」という目的は叶えられたこととなっており、原発阻止に大同団結できるはずだ。
候補者同士が一本化できなかったことを、有権者が実質、一本化することとなる。
我々はこれだけ票を取ったと、死票を数えても意味がない。都知事を実現できるならそちら側で頑張るべきだ、この方式でいけば、お互いの陣営恨みっこなしだろう。
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http://ch.nicovideo.jp/article/ar445986
孫崎 享
駐イラン大使
外務省国際情報局*長 1997年-1999年
駐ウズベキスタン大使(初代) 1993年-1996年
*米国のCIA,英国のMI6などに相当する
日本の情報局です。でも日本の場合は攻撃性
がないですね。
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