6月10日のブログに関連します:
「最大の危険は、危険な目にまったく合わないことです!---弥勒菩薩ラエル 」
http://ameblo.jp/junzom/entry-11549240384.html
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Hanyラエリアン さんのブログです:
わたしたちを構成している細胞のうち、本当に人間に属するものは10分の1しかない。残りは微生物だ。こうした体内の微生物のマッピングができれば、微生物の「移植」による治療が可能になるかもしれない。
医療生態学は、わたしたちの体にすむ細菌の生態系を解明し、保護することを目的としている。こうした細菌が西洋式の生活スタイルと医学によって危機に晒されているためだ。しかし、細菌はわたしたちそのものなのだ。いまや「第二のゲノム」と呼ばれている。現在、「Human Microbiome Project(人体菌群計画)」(Human Genome Projectの自然な延長といえる)は、貢献を望む人には誰にでも扉を開いている。
わたしたちは10%しか「人間」ではない
アマゾンの熱帯雨林やアフリカの部族はしばらく脇に置いておこう。わたしたちが多様性に関して何よりも保護しなければならないものは、もっと内側にある豊かさだ。それはわたしたちのお腹の中、口の中、肌の表面、ヴァギナの中にもすんでいる微生物のことだ。わたしたちがどんな人間であるかは、彼ら次第なのだ。
いままでに、1人の人間にすんでいる細菌は約100兆いることが突き止められている。つまり、わたしたちを構成している細胞のうちわずか10分の1しか本当の「人間」ではないということになる。その他の10分の9はほかの生体に属する。これらはごく稀にしか病気の原因にはならないが、これらの組成がわたしたちを左右している。わたしたちが痩せているか太っているか、健康か病気であるか、恐らくは愛想がいいか悪いかも彼ら次第だ。しかし理由はまだよくわかっていない。ただ、その存在をマッピングすることで、わたしたちはようやく人間のDNAの完全な地図を手に入れることになると言えるだろう。
それだけではない。親から受け継ぐ遺伝的財産が不変であるのに対して、細菌の財産は変えることができる。運命を書き直すことができるようなものだ。誕生の瞬間、わたしたちは母親のヴァギナから重要な細菌を獲得する。そしてわたしたちが生きている場所、通った場所、時には体を洗う場所などで獲得する細菌も、すべてが競ってわたしたちをつくり上げ、またつくり変えている。
しかし、この財産は現在でもまだ(よりいっそう無益に)抗生物質によって撲滅されている。抗生物質は細菌の全集団を根絶やしにする薬だが、間違いなくわたしたちの「不潔」に対する態度と合わせて、再考する必要がある。
■体にすんでいる細菌のマッピング
http://wired.jp/2013/06/06/