🪼脈打つように歓声と拍手の

雨に打たれた出演者たちは

自分の思いのままに主人公を演じて、

自分の赴くままで勝利へと駒を進めた。

いつまでも終わらないドラマに僕は、

いつの間にか恋をしていたのかもしれない…。

交差する二つの''正''と''負''の感情で、

必死に取り繕ったキャラクターの

アテレコをしているような人生じゃ

空気も薄くて、心狭くて

その気難しい出来事に蓋をして、

金色の空に大きな握り拳を掲げた…。

でも本当は、

分岐点の境い目に立ち尽くしていた僕は、

まだ踏み出せずグズグズしているうちに

''アイツはもう二十歳だって''

時は無情にも僕を置き去りにして

もう数キロ先を走っていた…。

一体いつになったら追いつけるだろうか…