🪼無情にも時は過ぎ、いつも通りの朝
爽やかな風が僕の肌を優しく撫でた。
今年も僕に春がやってきた。
毎年見る桜花爛漫な景色に
なんだか僕は釈然としない心の内を
無理矢理こじ開けるような感覚に襲われた。
心に住み憑く蟠りが僕を蝕んでいく…
''人は誰しも孤独に弱い生き物だ''
ご丁寧に並べられた
''虚構''という名のレールの上を
''止まらないように、脱線しないように''
走り続ける事がどれだけ大変か…
この時の僕はまだ何も分かってなかった。
ただこの地球に生まれ落ちて
約20年間、気づかないまま
ただルールや決まりに忠実に生きてきただけ。
ここにはないものを願って
語り継がれるものに抗って
きっと長い目で見れば、
''あの頃を生きてて良かった''と思える日が来る。
いつか折れない丈夫な花になるために…