東京総合車両センター夏休みフェア | 「いや、それ、ちょっと・・・2」

東京総合車両センター夏休みフェア

平成23年(2011)8月27日(土) くもり時々雨

臨時快速 富士河口湖号乗り鉄のあとは、JR東日本の東京総合車両
センターの夏休みフェアへ。  このイベント、毎年開催されているの
ですが、今回初めて行ってみました。
(確か、去年は某ブロガーのUさんが「こーいうの行かないの?」とか言ってたな。(ぼそ)

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最寄りの大井町駅に貼ってあったポスター。徒歩5分ほどです。

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東口改札を出てすぐ右折、線路の脇の通路を通って行くのですが・・・

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ここって、何気に絶妙な鉄ポイント!?(笑) 
昔は大井町駅ホームの品川寄りで東海道線を下る列車の写真(この写真のアングルに
近い感じ)が撮れた記憶があるのですが、今はエスカレータが設置されていて当時の面影
はありません。

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東京車両センターに到着~ 結構賑わっているようです。

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センターに入ってすぐ、左手に鎮座しているのは数年前まで京浜東北線で活躍していた
209系の元となった試作車両。
しかし、ハゲ頭が邪魔なんですけど。撮ってる前に割り込んできました…(怒)

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気を取り直して、もう1枚。

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元々、鉄道車両というのは維持さえしっかりしていれば40年は余裕で走れます。中には
製造後70~80年も活躍した車両なんてのもありました。でも、近年は技術革新の進歩が
早く、古い車両をいつまでも使い続けるのは技術が陳腐化し、また省エネ、旅客サービス
の観点からも良くないということで、「寿命半分、重量半分、価格半分」というコンセプトの下、
209系は開発されました。一方で当時、巷で流行っていた使い捨てカメラ(実際は9割以上
リサイクルされてますが・・・)をもじって、「走ルンです」なんて揶揄されたこともありました。

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車両工場内に潜入~。 これは東海道線や東北線、湘南新宿ラインなどで走っている
E231系です。
ここは車両工場といっても、作っているのではなく、メンテナンスを行っています。いわゆる、
分解・整備ですね。鉄道車両は、安全性を維持するため、一定距離を走行、もしくは一定
期間経過後、必ず分解整備を行っています。

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奥の建屋には山手線のE231系が見えますよ~

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これは横須賀線のE217系。

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中間車両は普段切り離すことがないので、連結器は模型みたいな簡素な構造のもの
なんですね。

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これはトラバーサーといって、車両を移動させる機器。(奥に見える水色の台がそれ)
車両を1両載せて動き、複数並んでいる線路間で車両を入れ替えます。

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お~、こんなところにクーラーが! 普段は電車の屋根に載っているので、鉄じゃない
ひとは見たこと無い(見ても気づかない)でしょうね。(笑)

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パンダパンダ、じゃありません。パンタ(パンタグラフ:集電装置)です。(ばき)

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ここは車掌体験コーナー。次は~品川~品川~。
最近は自動音声案内の普及であまり聞かなくなりました。

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車掌体験コーナーは山手線のE231系。行先表示が田町になってる~珍しい。
(列車番号も1234Hだし)

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連結器から何か出ているぞ~

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検査用の電気ケーブルかな? 
さっきの簡易型の連結器と違って、こちらは本来の連結器です。

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こちらは車両展示コーナー。今回は横須賀線のE217系と事業用車両。(クモヤ143系?)

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車両展示コーナー(その2) とにかくすごい人数の人、ひと、ヒト。
家族連れも結構多かったです。

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これは各種技術開発用の試験車両。元京浜東北線の209系を改造したものです。

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青いのは言わずもがな、有名な寝台特急北斗星を牽引する電気機関車EF510型500番台。
左は湘南色に塗られた185系。

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中央線のE233系も展示中。

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行先表示が「ホリデー快速明科」行きになってました。(列車番号は7777M!)
実際にこんな列車が走ったら面白いのに。

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反対側からもう1枚。

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この奥は何を展示していたのかな。時間が無くて行けませんでした。

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お~、車輪が山積みにされてますぅ~。

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115系電車を使っての構内線路試乗会をやっていましたが、すでに終了。車両センター
構内から、大崎駅近くの本線出入り口の近くまでを往復していたそう。これは今回初めて
登場した企画らしいです。乗りたかったなぁ~。来年もやるかな?

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再び、車両整備工場の中へ。さて、これは一体なんでしょう?

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色が付くとこんな感じ。 正解はCMのあとで。(ばき)








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正解はこちら。電車の先頭部、運転席の下にある「スカート」という部品です。正式には
排衝器といい、線路上にある障害物を跳ね飛ばして車両の下に巻き込まないようにする
役目があります。

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鉄道グッズ販売コーナーはどこも大盛況。

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これは検査用の分銅です。

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1個当たり1トン! どういう検査で使うのかな。荷重検査?

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鉄道クイズその2。 さて、これは何でしょう?(^o^) 答えは来週のこの時間に。(ばき)






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正解はこちら。空気ばねという、車体を支える部品です。
昔は本当に金属のばねを使っていましたが、乗り心地があまりよくないので、空気ばねに
変わりました。簡単に言うと台車(車輪の付いた台)と車体の間に空気の入ったゴムまりを
挟んで支えているようなイメージです。
かつては特急車両などにしか使われていませんでしたが、近年では通勤電車もほとんどが
空気ばねです。ちなみに、通勤電車で初めて空気ばねを採用したのが、昨年中央線から
引退した201系でした。

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こういう手作り感がいいですねぇ。

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モーターがたくさ~ん!

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モーターのカットモデル。これが1つの台車に2個、1両に2つの台車があるので、1両には
計4個のモーターが付いています。

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へぇ~、電車のモーターって、神鋼電機で作ってたんだぁ。

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車輪がいっぱ~
い!(^o^) 車輪の間にあるのはディスクブレーキのディスクです。
昔の車両のブレーキは、車輪を押さえつけるタイプでしたが、最近の車両はディスク
ブレーキが多いです。

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高所作業者の実演コーナー。作業台に載せてもらえます。

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このパンタグラフはなんじゃらほい? まさか動力用?
不思議に思って、近くのJR社員さんに聞いたら、感電事故防止用
の装置なのだそうです。 架線修繕の作業中、もしも架線に電流が
流れて来ると感電事故に至ります。そこで、万が一電流が流れて
来た時はこのパンタグラフから車輪(鉄製)を経由して線路に電流を
逃がし、感電事故を防ぐのだそうです。 (^o^)/∩へぇ~
(ゴムタイヤの後ろに鉄の車輪が付いていて、線路の上を走れる
仕組みです)

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マジックボーイというそうな。

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こちらは鉄道部品のジャンク市。

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こちらも大盛況。

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東京臨海高速鉄道(りんかい線)の出展もありました。

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電車バッチ釣りコーナーは子供たちに大人気。これはいつも駅ハイで配布してるものと
同じかな?

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東北地方応援の物産コーナーもありました。

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最後にもう1度工場内へ。横須賀線のE217系が整備中。台車(車輪)を外した状態で
浮いています。まるで模型みたい。

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東京車両センターの沿革。昔、国鉄の時代は大井工場と言っていました。

今回、初めて訪れた「東京総合車両センター夏休みフェア」。 ちょっと時間が無くて駆け足
で回ったけど、なかなか鉄分の濃いイベントでした。来年もまた行こうかな。(今度は午前中
から行ってゆっくり見よう)

おしまい
                                       平成23年8月28日 (記)