3月7日、通夜。

3月8日、葬儀。

無事旦那を送り出すことが出来ました。


愛知からはさすがに親族だけだと思ってたんだけど、旦那のお友達、同僚や上司の方も遠路遥々来て下さり、旦那も喜んでいると思います。


我が家の永代供養墓のある日蓮宗のお寺の副住職さんに読経していただきました。

永代供養墓自体は宗旨宗派問わない括りになっていて、私は今後檀家になるつもりは無いですが、熱心な日蓮宗の家に生まれ育った旦那は日蓮宗のお経で送り出してあげたくて。


触るととても冷たいけど、もうこの皮膚に触れることが出来ないと思うと、最後まで何度もおでこや頬を撫でていました。

綺麗な溢れんばかりの花に囲まれた旦那の棺の蓋が閉まり、火葬場へ。


霊柩車から降りて火葬炉に向かうまでの廊下で、いよいよ本当にお別れだと思った。

病室で息を引き取った時にもうお別れしたんだろうけど、魂がそこに入っていない亡き骸でも、目の前に存在しなくなる喪失感というのは大きいです。


今までの自分も終わる気がした。


1時間程で旦那は骨だけになりました。


喪主をつとめさせてもらったけど、大した気もまわらず、無礼もあったかと思いますが、皆さんのご温情のお陰でとても温かい良いお式だったと思います。


今は成し遂げた気持ちですが、「あの人が来てくれて嬉しかったね。」とか、「ご馳走はどうだった?」とか、「愛知とは全然違うやり方だったよね。」とか、話したいことがいっぱいあっても、一番分かち合いたい旦那が居ない。


居ないって、こんなに寂しいもんなんだなあ。。


昨日は朝から雪が少し降りました。

思えば私達の結婚式の日も、朝から雪が降る、同じような天候の日でした。


これで、私達夫婦というこの世での目に見える形は無くなったけど、言葉では表現できない永遠の形だけは残ったと思います。