今日は予約してあった緩和ケア病棟の正式予約のための面談に、旦那と私で行きました。


旦那が今、悪性強化中皮腫の治療のためにお世話になっている病院内の緩和ケア病棟です。

ロビーに置いてあるピアノの自動演奏の音色が響いていて癒されます。


説明としては

延命治療はしない。そのことについて私達夫婦だけではなく、家族全員が納得した上での申込みであること。


抗がん剤など治療はここの病棟ではしない。血圧、心電図など数値化するものの測定はしない。脈拍等は指で測る。あくまでも本人の顔を見て様子を判断し、本人の痛みや苦しみの軽減を主にした場所。


本人が入院したいという希望をした時に入れるのではなく、判断は主治医が決めることになっている。


あとは5類になったとはいえコロナが心配なのは続いているので、面会者の制限のあること、緩和ケア病棟に入っても容態が安定している時は一旦家に帰っての在宅看護を検討する話し合いがある、など。

そんなお話をされました。


「ご本人からお返事いただきたいのですが、緩和ケア病棟へ入ろうと思ってみえますか?」と、聞かれたとき、旦那はちょっと私の方へ意見を求めたような感じはあったけど、私はあえてそれには気付かないふりをして顔をみないようにしていました。


「お前があの時そういったから」

というセリフの多い人なので💦

こればっかりは自分自身で決めたと思って欲しい。嫌だったら自分が一番望むようにした方が良いもんね。

「はい」と答えていました。


その後、もう一度病棟内やお庭をぐるっと見せていただきました。


申込みにサインした書類の控えを出すのでロビーでお待ち下さいと言われて、2人でお庭を見ながらロビーで待っているとき

「俺はここで死ぬのかな」

と、旦那がぽっつり言いました。


私は、まだ旦那には遠い未来のことだと思ってるところがある反面、この病気の怖さはわかっているので、楽観視できないという気持ちもあります。


でも、今年の4月に亡くなったじーちゃんが亡くなるまでの間に、沢山の管を装着されて「お願いだから外してくれ」と言っていたことや、嫌がって顔に手をやるので挙げ句の果てに手も使えなくされていた様子があまりにも気の毒で記憶に新しいので、そういうことをされずに最後を迎えられることは幸せだと思います。


面談が終わり、11時だったので「お昼食べて帰ろう」ということになり、今日は和食やさんへ。


私はサービスランチ。旦那は鯖が嫌いなので海鮮丼。2人とも完食✨


「なんか、明日にでも死んじゃうような気持ちになったわ」と旦那は言ってたけど、まだ現実としては抗がん剤治療が続けられている現状なので、ほんとにいよいよとなってからの申込みよりも気持ちに負担は少ない気がします。