一般質問議会報告②「公共施設のエアコンについて」

 

 私は、この夏の猛暑のなかで市内の公共施設を利用させていただき、エアコンの効きがよくない部屋や故障している箇所を多数確認しました、また市民の方より「あの施設が暑かった」などのお声をいただいております。 そこで今回は学校施設を除く公共施設のエアコンの現状と、これからの管理・更新の方針などについて質問をしました。

 市では、公共の建築物を総合的に管理して優先順位を決めるような部署が無く、各建物の所管課が財政に予算を要求しています。また、公共施設個別施設計画などは、庶務課が担当して作成していますが、各施設の資料をまとめているだけとなっています。総合的に管理して計画する部署を設置するよう要望もさせていただきました。

 ※学校関係の施設はほぼすべての一般教室、特別教室に主にリース契約でエアコンを設置しているため今回は質問をしませんでした。

 ※体育館及び給食棟のエアコン設置は、サブアリーナなどの新しい箱物建設より優先するよう求めてまいりましたが、実現できずに残念です。

 ※蓮田市議会令和6年9月議会での菊池義人一般質問を抜粋した内容となっています。

 ※添付画像はイメージ写真です。
 

公共施設のエアコンについて

●エアコンの故障および室内の温度について

質問 故障している施設は。

答弁 学校を除く市内47の公共施設のうち、故障しているエアコンがある施設は6施設です。

老人福祉センターについては全館、残りの5施設は故障していない別のエアコンでおおむね保管されています。

 

質問 設定温度にならないような施設は。

答弁 5施設です。いずれも経年劣化や一部不具合による能力不足を原因としているものです。近年の猛暑でエアコンが効きにくくなっていることも要因の一つと考えます。

 

質問 設定温度にならないような施設5施設とはどの施設ですか。

答弁 本庁舎の一部会議室、農業者トレーニングセンター、保健センター、老人福祉センター、かもめ作業所の5施設です。

 

質問 設定温度が28℃程度とならない施設ではどのように対応しているのか。

答弁 機能しているエアコンの温度調整とともに、サーキュレーターや扇風機の活用による空気の循環等を行うことで対応しています。

 

質問 温度管理はどのように行っているか。

答弁 ほとんどの公共施設が室温28℃以下など適切な室温となるよう、施設の状況に合わせエアコンの温度設定を行っています。保育園に関してはクラスの担任が快適な室温となるよう調整を行っています。

 

●エアコンの更新、メンテナンス状況について

質問 定期的なメンテナンスはどのように行っているか。

答弁 各施設それぞれ、空調設備の能力に応じ年に1回など必要な点検及び清掃を行っています。市庁舎については年に2回点検及びメンテナンスを行っています。

 

質問 市が基準としている点検、清掃の内容をご説明ください。

答弁 大半の公共施設が業者による定期点検を行っています。内容としては、風量、温度、異常音、ガス漏れなどの点検とともにフィルターの清掃を実施。業者による点検を実施していな小規模な施設では職員が年に複数回フィルター清掃を行っています。

 

質問 エアコン更新の手法は。

答弁 現状では、各公共施設の所管課で、施設の状況に応じ更新を行っております。手法については、各施設の規模や状況に合わせ、施設の所管課が検討し更新を実施しております。

 

質問 市では総合的に建物を管理している部署が無く現在は庶務課が窓口となっている。施設の状況を把握して優先順位を決めることができていない状況に思えるが、この状況を市はどう考えるか。

答弁 現状、公共施設の管理は、各施設の所管課が行っている。修繕や更新の必要が生じた場合は、所管課ごとに予算を確保し対応している。今後、施設の老朽化等により、空調機の修繕や更新を必要とする施設が増かした場合は、その対応のための財源や人材が限られている中で、緊急的な修繕や更新に対応することが難しくなると認識しています。

 

質問 エアコン更新についての課題及び対応は。

答弁 多くの公共施設が竣工から30年、40年以上経過しており、空調設備についても経年劣化が進んでいるので、どの施設から取組んでいくかということが課題としてあります。


 

最後に更新の効率化について同一機種を同じ時期に購入することによるコスト削減やメーカーを統一することによるメンテナンス効率の向上の提案及び事業スキーム(従来方式、デザインビルド方式、デザインビルドオペレーション方式、リース方式など市としての方針を明確に定めるよう指摘させていただきました。