「先生に相談したいことがあるけど、これって連絡帳に書いていいのかな?」

「長くなりそうだから電話の方がいい?」

「わざわざ面談をお願いするほどではない気もする……」

 

子どもの学校生活で気になることが出てきたとき、 「何を相談するか」だけでなく、「どうやって相談するか」で迷うことがあります。

 

特に、友達関係、登校しぶり、忘れ物、学習面などは、 一言では説明しにくいこともありますよね。

先に結論を言うと、
連絡帳・電話・面談は「相談の重さ」で決めるというより、
どれくらいやり取りが必要かで考えると選びやすくなります。

私は中学校教員として11年間勤務し、そのうち4年間は特別支援学級を担当しました。

 

保護者面談、連絡帳、電話相談など、家庭と学校の間で情報をやり取りする場面を多く経験してきました。

 

その経験も踏まえて、今回は 「連絡帳でいい場合」「電話に切り替えた方がいい場合」「面談が向いている場合」 を整理します。

 

 

連絡帳が向いているのは「まず事実を共有したい」とき

連絡帳は、 短く伝えられて、先生からの返答も一度で済みそうな内容 と相性がいいです。

たとえば、

  • 最近、家で少し気になる様子がある
  • 学校で変わった様子がないか知りたい
  • 忘れ物や提出物について確認したい
  • 電話や面談をお願いしたい

といった内容です。

 

たとえば登校前に「学校に行きたくない」と言うことが増えてきた場合も、 最初から長い経緯をすべて書く必要はありません。

連絡帳の例

最近、朝に「学校に行きたくない」と話すことが何度かあり、少し気になっています。
学校では普段と違う様子などありますでしょうか。
何かお気づきのことがあれば教えていただけると助かります。

このくらいでも、 「家庭ではこう見えているので、学校での様子を確認したい」 という目的は伝わります。

 

連絡帳だけですべて解決しようとせず、 まず先生に気づいてもらう入口として使うイメージです。

電話が向いているのは「先生の話も聞きながら確認したい」とき

一方で、書いているうちにどんどん長くなる場合は、 連絡帳だけでやり取りするより電話の方が整理しやすいことがあります。

 

目安になるのは、 先生の返答によって、次に聞きたいことが変わりそうかです。

 

たとえば、

 

「学校では最近どんな様子ですか?」

と聞いて、

 

「休み時間に一人でいることが増えています」

と言われたら、

 

「いつ頃からですか?」
「本人から何か話していますか?」

と、さらに確認したくなります。

 

こうした 何往復かのやり取りが必要な相談は、電話の方が向いています。

連絡帳には詳しい相談内容をすべて書くのではなく、

「家庭で少し気になる様子があり、学校での様子も伺いたいと思っています。お時間のあるときに少しお電話で相談させていただくことは可能でしょうか」

と、電話相談のお願いだけを書く方法もあります。

面談が向いているのは「一緒に次の対応を考えたい」とき

面談は「ものすごく深刻な問題が起きたときだけ」に使うものではありません。

 

むしろ、 事情が複雑で、家庭と学校で情報を整理しながら次の対応を決めたいとき に向いています。

 

たとえば、

 

友達関係の出来事が何度か続いている。

家庭と学校で見えている子どもの様子がかなり違う。

登校しぶりが続いていて、今後の関わり方を相談したい。

学習や生活面について、学校でできる対応を一緒に考えたい。

 

こうした場合は、短いやり取りを何度も繰り返すより、 一度時間を取って話した方が整理しやすいことがあります。

 

大切なのは、 「学校に何とかしてもらうための面談」ではなく、「家庭と学校が持っている情報を合わせるための面談」 と考えることです。

迷ったら「何を伝えるか」より「何を確認したいか」を考える

学校への相談で文章が長くなりやすいのは、 伝えたいことを全部書こうとするからかもしれません。

 

そんなときは、まず

① 家庭で何が起きている?

② 学校ではどうなのか知りたい?

③ 先生と何を相談したい?

この3つに分けてみると、必要な連絡方法も見えやすくなります。

 

学校での様子を一つ確認するだけなら、連絡帳。

先生の話を聞きながら確認したいなら、電話。

情報を整理して今後の対応まで話したいなら、面談。

 

という考え方です。

連絡帳に全部書こうとしなくても大丈夫です

学校に相談するとき、

「ちゃんと説明しなきゃ」

と思うほど、文章が長くなってしまうことがあります。

 

でも、最初の連絡ですべて伝え切る必要はありません。

 

まずは、 「家庭で気になっていることがある」と学校に共有する。

 

そのうえで必要なら、 連絡帳から電話へ、電話から面談へと切り替えていけば大丈夫です。

 

相談手段を一度で正解にすることよりも、 家庭だけで抱え込まず、学校と情報をつなぎ始めることの方が大切です。

先生に伝える文章そのものがまとまらないときは

「連絡帳にするか、電話にするかは決まった」

 

でも、

 

「何から伝えればいいか分からない」
「書くと長文になってしまう」
「感情的な文章に見えないか心配」

ということもあります。

 

そんな方向けに、 学校へ伝えたい内容を整理して、連絡帳・相談文・面談メモなどの文章に整える個別サポート も用意しています。

元中学校教員が学校への相談文を整えます

まとまっていないメモや状況からでも、
「起きていること」「子どもの様子」「学校に確認したいこと」「お願いしたいこと」を整理して文章にします。

▶ サービス内容を確認する

まず自分で書いてみるのももちろん大丈夫です。

一人では整理しきれないと感じたときに、必要に応じて使ってください。

まとめ

先生への相談方法で迷ったときは、 「この内容は連絡帳に書いていいのかな?」だけで考えるのではなく、 先生とどれくらいやり取りする必要がありそうかを考えてみてください。

 

短い共有や確認なら連絡帳。

話を聞きながら確認したいなら電話。

複数の情報を整理して、今後について一緒に考えたいなら面談。

 

そして迷った場合は、 連絡帳で「一度相談したい」と伝えるところから始めるのも一つの方法です。

 

学校ごとに連絡方法やルールが決まっている場合は、その方法を優先してくださいね。

朝になると、なかなか準備が進まない。


「学校行く時間だよ」と声をかけても動けない。

 

でも、学校を休むほどではない。
 

学校では普通に過ごしていると言われる。

 

だからこそ、

 

「これって大丈夫なのかな?」
「ただの甘えなのかな?」

と迷ってしまうことはありませんか?

 

子どもの変化を見る時、
「学校に行けるか」「行けないか」だけで判断すると、見えにくくなることがあります。

 

大切なのは、
その子がどこで負担を感じているのかを見ること。

 

今回は、学校には行けているけれど少し気になる変化がある時に、親が見たいポイントについて考えていきます。

 

 

学校には行けているけれど「しんどい」が隠れていることもある

「毎日学校に行けているなら大丈夫」

 

そう思うのは自然なことです。

 

実際、子ども自身も学校で頑張っている場合があります。

 

友達と話したり、授業を受けたり、先生の話を聞いたり。

 

外ではいつも通り過ごしていても、家に帰ると急に疲れが出ることもあります。

 

大人でも、仕事中は頑張れていても、家に帰った瞬間に力が抜けることがありますよね。

 

子どもも同じように、安心できる場所で疲れが出ることがあります。

 

最近では「マイルド不登校」という言葉で、完全に学校へ行けなくなる前の「行きづらさ」

や「小さな変化」に注目されることもあります。

 

ただ、大切なのは、

「この状態だから不登校になる」

と決めつけることではありません。

 

見るべきなのは、
今、この子がどんな状態なのか。

登校しぶりで親が見たい4つの小さなサイン

① 朝になると急に動けなくなる

朝起きるまでは普通だったのに、

・着替えが進まない
・準備に時間がかかる
・家を出る直前に止まる

こんな様子が見られることがあります。

 

この時、

「早くして!」
「昨日準備したでしょ!」

と言いたくなることもありますよね。

 

でも、その前に見たいのは、

「どの場面で動けなくなっているのか」

です。

 

起きることが難しいのか。
準備が負担なのか。
家を出る瞬間が苦しいのか。

 

止まっている場所によって、必要な関わり方は変わります。

② 日曜日の夜や月曜日の朝に変化が出る

休日は元気なのに、

「明日学校だね」

という話をした瞬間、表情が変わる。

 

月曜日の朝だけ動きが遅くなる。

 

そんな変化が出る子もいます。

もちろん、すべてが学校への不安とは限りません。

 

ただ、

「また月曜日か……」

という気持ちが、小さなサインとして出ている場合もあります。

③ 学校から帰った後に大きく崩れる

学校では問題なく過ごしている。

 

でも家に帰ると、

・急に怒りっぽくなる
・甘えが強くなる
・何もしたくなくなる

ということがあります。

 

親から見ると、

「家ではわがままなのかな?」

と思ってしまうこともあります。

 

でも、家が安心できる場所だからこそ、そこで力が抜けている可能性もあります。

④「大丈夫」と言うけれど、様子が違う

「学校どうだった?」

と聞くと、

 

「普通」

「大丈夫」

 

と答える。

 

でも、

・以前より口数が減った
・準備に時間がかかる
・朝の表情が暗い

など、行動に変化がある。

 

子どもは、自分でも理由が分からなかったり、うまく言葉にできなかったりすることがあります。

 

だからこそ、言葉だけではなく様子を見ることも大切です。

「学校に行かせる?休ませる?」の前に確認したいこと

子どもの様子が気になった時、親が一番迷うのは、

 

「行かせた方がいいのか」
「休ませた方がいいのか」

 

という判断かもしれません。

 

でも、その前に確認したいことがあります。

どこで止まっているのかを見る

例えば、

 

・朝起きるところ
・学校の準備
・家を出る瞬間
・教室に入るところ
・友達との関わり
・授業中

 

同じ「学校に行きたくない」でも、困っている場所は違います。

 

だから、必要なサポートも変わります。

 

「行かせる」「休ませる」の前に、

「今、この子はどこで困っているんだろう?」

 

を見ることが大切です。

 

子どもが動けない時、親はつい「早くして」「何回言ったら分かるの?」と声を増やしてしまうことがあります。

 

でも、本当に必要なのは声かけの数を増やすことではなく、子どもがどこで止まっているのかを見ることかもしれません。

 

子どもの止まり方に合わせた関わり方については、こちらの記事で詳しくまとめています。

 

▶「何回言ったらわかるの?」を減らす|小学生の“止まり方”別・声かけ実践BOOK
https://note.com/solavia_life/n/n07289ff62566?sub_rt=share_sb

親ができる最初の一歩は「原因探し」より「観察」

子どもの変化があると、

「学校で何かあったの?」
「嫌なことされた?」

と原因を探したくなります。

 

もちろん、原因を知ることは大切です。

ただ、子ども自身も理由が分からないことがあります。

 

そんな時は、

・いつ変化するのか
・何の前後で起きるのか
・家ではどんな様子なのか

を観察してみてください。

 

原因を無理に探すより、

「この子は今、何に困っているのか」

を見ることで、関わり方のヒントが見えてくることがあります。

まとめ

学校に行けているから安心。

学校を休んだから問題。

 

子どもの状態は、そんな二択だけではありません。

 

大切なのは、

「行けるか、行けないか」ではなく、「どこで困っているかを見ること」

です。

 

親がすぐに答えを出す必要はありません。

まずは小さな変化に気づくこと。

 

そこから、その子に合った関わり方を考えていけば大丈夫です。

 

また、

「今は手を出すべき?見守るべき?」
「どこまで助ければいい?」

と家庭で判断に迷う場面もあります。

 

そんな時に、子どもの状態に合わせて「任せる・見守る・助ける」を整理できる判断ガイドも作成しています。

 

▶「どこまで任せる?どこから助ける?」小学生の親の関わり方判断ガイド
https://coconala.com/contents_market/pictures/cmtlno08x04x6ar0hg8sezs2q

「もう小学生なんだから、自分でやってほしい」

 

そう思って任せてみたものの、なかなか動かない。

 

朝の支度が進まない。
宿題を始めない。
明日の持ち物を確認しない。
片づけも途中で止まっている。

 

結局こちらが手伝って、

「また手を出しすぎたかな……」

と気になる。

 

反対に、

 

「今日は本人に任せよう」

と見守っていたら、うまくいかなくて、

 

「あのとき、もう少し助けた方がよかった?」

と迷うこともあります。

 

小学生になると、

 

「そろそろ自分でできるようになってほしい」

と思う場面が増える一方で、

 

どこまで任せて、どこから親が手伝えばいいのか

は、意外と難しいものです。

 

でも、この迷いがなかなかなくならないのは、

「手伝うか、任せるか」の二択で考えているからかもしれません。

 

 

「手伝うか任せるか」の二択では決めにくい

子どもの自立について考えると、

 

「親が手を出しすぎないことが大切」

「自分でできることは自分でやらせた方がいい」

 

と思うこともありますよね。

 

もちろん、子ども自身が考えたり、やってみたりする機会は大切です。

ただ、

手伝う=甘やかし
任せる=自立

と単純に分けてしまうと、実際の生活では迷う場面がたくさん出てきます。

 

たとえば、朝の支度。

 

普段なら一人で準備できる子でも、朝からぼんやりしている日があります。

宿題も同じです。

 

いつもなら自分で始められるのに、学校から帰ってきた日はなかなか動けないこともあります。

 

そんなとき、

 

「もう○年生だから」

という年齢だけで、

 

「これは本人に任せるべき」

と決めてしまうと、今の子どもの状態と合わないことがあります。

昨日できたことが、今日もできるとは限らない

ここで分けて考えたいのが、

「できる力があること」と「今、その力を使えること」は同じではない

ということです。

 

昨日は一人でできた。

だから今日もできるはず。

 

そう思いたくなりますが、子どもの状態は毎日まったく同じではありません。

たとえば、

・学校でいつも以上に疲れている日
・友達とのことで気になることがある日
・初めてのことに取り組む日
・眠かったり、お腹が空いていたりする日
・時間に追われて焦っている日

などがあります。

こうした違いがあれば、普段できていることでも動きにくくなることがあります。

 

だから、

「できるんだから自分でやって」

だけでは判断しにくいのです。

どこまで手伝うか迷ったら、子どもだけを見ない

では、

「今日は任せる?」
「少し手伝う?」

と迷ったとき、何を見ればいいのでしょうか。

 

まず確認したいのは、

・普段はどうやって動き始める子なのか

・今日は疲れていないか、不安そうではないか

・本人は自分でやりたいのか、助けてほしいのか

・親自身が時間に追われて焦っていないか

といった部分です。

 

特に見落としやすいのが、

親自身の状態

です。

 

朝、家を出る時間が迫っている。

夕飯を作らなければいけない。

何度声をかけても動かない。

 

そんな状況では、

 

「もういい、やるから!」

と全部手伝いたくなることもあれば、

 

「もう知らない。自分でやって」

と急に任せたくなることもあります。

 

つまり、

親がどこまで関わるかは、子どもの年齢や能力だけで決めるものではありません。

今日の子どもと、今日の親の両方を見て考えることも大切です。

「任せる」と「全部助ける」の間には選択肢がある

親の関わり方は、

0か100かではありません。

 

「全部本人に任せる」

「親が全部やってあげる」

 

の間にも、いろいろな関わり方があります。

少し待って様子を見る。

最初のきっかけだけ作る。

難しい部分だけ手伝う。

必要なところは一緒に進める。

つまり、

「手伝うべき?」
「任せるべき?」

ではなく、

「今日は、どのくらい関わる?」

と考える方が、実際の子育てには合わせやすくなります。

 

同じ宿題でも、

 

昨日はほとんど本人に任せられた。

今日は始めるところだけ一緒にやる。

 

そんな違いがあってもいいのです。

大切なのは「親の手を減らすこと」ではない

子どもの自立を考えると、

 

つい、

「どれだけ親が手を出さずに済んだか」

を基準にしたくなることがあります。

 

でも、大切なのは、

親の関わりを
できるだけ減らすことではなく、

今日のこの子に必要な分だけ
関わること。

だと考えています。

 

助ける日があるから、自立できないわけではありません。

任せたから、それだけで自立につながるとも限りません。

 

必要なのは、

「この子は今、どこまでなら自分で進めそうか」

を見ること。

 

そのうえで、

 

今日は任せる。

今日は少し待つ。

今日はきっかけを作る。

今日は少し助ける。

 

そんなふうに、その日の状態に合わせて関わり方を変えていけばいいのだと思います。

「じゃあ今日はどこまで?」で迷う方へ

ここまで読んで、

「考え方は分かった。でも実際の場面になると迷いそう」

と思った方もいるかもしれません。

 

朝の支度。

宿題。

忘れ物。

片づけ。

 

毎日の生活では、ゆっくり考えている余裕がない場面も多いですよね。

「手伝いすぎかな」

「でも任せすぎるのも違う気がする」

 

と毎回迷う方へ。

 

普段の子どもの傾向や、その日の状態、本人の気持ちなどを見ながら、

「今日はどこまで関わる?」

を整理するための実践PDFを作りました。

 

これは「何と声をかけるか」を考える前に、

 

任せるのか。
見守るのか。
少し助けるのか。

 

その判断を整理するためのガイドです。

 

朝の支度・宿題・忘れ物・片づけなど、日常で迷ったときに使える 判断フローチャートや早見表、振り返りシート も収録しています。

▼ 詳細はこちら

「どこまで任せる?どこから助ける?」小学生の親の関わり方判断ガイド

「毎回その場の勢いで決めてしまう」

 

というときに、

一度立ち止まって考えるための判断材料として使ってもらえたらと思います。

夏休みが終わって、新学期。

 

朝起きる。
着替える。
朝ごはんを食べる。
持ち物を確認する。
時間までに家を出る。

 

夏休み中よりも、
急に「時間どおりに動かなければいけないこと」が増えます。

 

だから朝になると、

「早く着替えて」
「もうごはん食べて」
「ランドセル準備した?」
「あと何分だと思ってるの?」

気づけば、ずっと声をかけている。

 

それでも動かないと、

「何回言ったらわかるの?」

と言いたくなることもありますよね。

 

でも、こんなとき。

声かけの種類を増やす前に、
一度見てみてほしいことがあります。

 

 

「動かない」は、全部同じではありません

同じように見える「動かない」でも、

子どもの中で起きていることは、
同じとは限りません。

 

たとえば、

  • 「着替えて」と言われても、何を着るか決められず止まっている
  • ゲームをやめなきゃいけないのは分かっているけれど、切り替えられない
  • 「学校の準備して」と言われても、何から始めればいいのか分からない

外から見ると、どれも

「言ったのに動かない」

です。

 

でも、

止まっている場所は違います。

 

だから、

  • もっと短く言う
  • 優しく言う
  • 選ばせる

といった方法が、
毎回同じように効くとは限りません。

①「何をするか」で止まっていない?

まず見たいのが、

やること自体が分かっているか

です。

 

たとえば、

「学校の準備して」

大人には分かりやすい言葉ですが、

 

実際には、

  • 時間割を見る
  • 教科書を入れる
  • 宿題を入れる
  • 連絡帳を見る
  • 水筒を準備する

など、いくつもの行動が含まれています。

 

もしここで止まっているなら、

「学校の準備して」

を何度も繰り返すより、

「まず時間割見ようか」

くらいまで小さくした方が、
動きやすいことがあります。

②「始めるところ」で止まっていない?

何をするかは分かっている。

でも、始められない。

そんな子もいます。

 

「宿題やる」

とは言う。

 

返事もする。

でも、机には向かわない。

 

この場合、

「宿題やったの?」

を何度も繰り返しても、
あまり状況は変わりません。

 

止まっているのが「理解」ではなく、

最初の一歩

だからです。

 

そんなときは、

「宿題やって」

より、

「ランドセル開こうか」
「まずプリントだけ出そう」

のように、

スタート地点を小さくしてみる

方法があります。

③「切り替えるところ」で止まっていない?

新学期に特に見ておきたいのが、ここです。

 

テレビを見ている。
ゲームをしている。
遊んでいる。

 

そこへ突然、

「着替えて」
「もう出るよ」

と言われる。

 

大人でも、集中しているところから
急に別の作業へ切り替えるのは、

少しエネルギーが必要ですよね。

 

子どもも同じです。

 

言われた内容が分からないのではなく、

今やっていることから、次へ移るところで止まっている

ことがあります。

 

そんなときは、

「早くして」

を繰り返すより、

「これが終わったら着替えよう」
「あと5分で出るよ」

など、

次の行動が見える形

にすると、動きやすくなることがあります。

「言い方」だけを探し続けなくていい

子どもが動かないと、

「もっと上手な声かけをしなきゃ」

と思うかもしれません。

  • 短く言う
  • 優しく言う
  • 選ばせる
  • できたところを褒める

もちろん、どれも役立つ方法です。

 

でも、

その方法が悪いのではなく、
止まっている場所と合っていない

こともあります。

 

だから、

何度言っても動かないときは、

「次はなんて言おう?」

だけではなく、

 

「この子、今どこで止まっているんだろう?」

と見てみる。

 

それだけで、
次の一言が変わることがあります。

夏休み明けは、まだ切り替え途中

夏休み明けは、

大人も子どもも、
生活リズムを戻している途中です。

 

毎朝完璧にできなくても大丈夫。

 

まずは今日、

「何度言っても動かなかった場面」

をひとつだけ思い出して、

  • 何をするか
  • 始めるところ
  • 切り替えるところ

どこで止まっていたのかを、
見てみてください。

「うちの子は、どこで止まっている?」と思ったら

「うちの場合は、どこで止まっているんだろう?」

 

そんな方へ向けて、

「何回言ったらわかるの?」になる前に、
子どもの状態をどう見ればいいか

を無料noteでも詳しく整理しています。

 

声かけのフレーズを増やす前に、

一度「止まっている場所」を整理したい方は、
こちらから読めます。

▶ 無料noteを読む

夏休みが終わって、学校が始まりましたね。

この時期、

「宿題やった?」
「そろそろ勉強したら?」
「2学期、ちゃんとついていける?」

こんな言葉が増えてしまうご家庭もあるんじゃないでしょうか。

 

親としては、

「夏休み中、思ったより勉強できなかったな…」
「このままで大丈夫かな…」

って、ちょっと焦りますよね。

 

僕も子どもを見ていて、

「そろそろやった方がいいんじゃない?」

と言いたくなることがあります。

 

でも、そんな時に一度考えたいことがあります。

 

 

「勉強しない=やる気がない」とは限らない

夏休み明けって、子どもにとっては意外と大きな切り替えです。

夏休み中は、

  • 朝ゆっくり起きる
  • ゲームやYouTubeを見る時間が増える
  • 自分のペースで過ごす

そんな生活から急に、

朝起きる

学校へ行く

授業を受ける

帰って宿題をする

という生活に戻ります。

 

大人でも長い休み明けって、

「仕事モードに戻らないな…」

ってことがありますよね。

 

子どもも同じで、

「勉強したくない」のではなく、まだ学校モードに戻りきっていない

ということもあります。

「勉強しなさい」で動かない時は

もし、

「何回言ってもやらない!」

となった時は、

言う回数を増やす前に、

「言葉を少し小さくしてみる」

のも一つです。

Before

「勉強しなさい!」

After

「漢字と算数、どっちからやる?」

あるいは、

Before

「まだ宿題やってないの?」

After

「何時からなら始められそう?」

子どもによっては、

「勉強して」

という言葉が大きすぎて、何から始めればいいのか分からないことがあります。

 

一歩目を小さくすると、動きやすくなる子もいます。

それでも動かない時は「何が止めてる?」を見てみる

ここ、けっこう大事だと思っています。

 

子どもが勉強しないと、

つい、

「怠けている」
「やる気がない」

と思ってしまいます。

 

でも、もしかすると、

  • 問題が分からない
  • 間違えるのが嫌
  • 学校で何か不安がある
  • 疲れている

など、別の理由があるかもしれません。

 

僕が教員をしていた時も、

同じように「やらない」ように見えても、理由は子どもによって全然違いました。

「どうしたらやらせられる?」ではなく、
「何が止めているんだろう?」

と考えてみる。

 

それだけでも、声のかけ方が変わることがあります。

学校に相談してもいいのかな?

夏休み明けは、勉強だけじゃなく、

「学校行きたくない」

という言葉が出ることもあります。

 

そんな時、

「まだ様子を見た方がいい?」
「先生に相談したら大げさかな?」

と迷いますよね。

 

でも、学校への相談って、

大きな問題が起きてからじゃなくても大丈夫です。

たとえば、

「家では宿題にすごく時間がかかっています。学校ではどうでしょうか?」

くらいでもOKです。

 

学校に答えを出してもらうというより、

家庭で見えている姿と、学校で見えている姿を合わせる。

そんなイメージです。

 

そうすると、

「家だけで困っていたのか」
「学校でも同じところでつまずいていたのか」

が見えてくることがあります。

先生に何て伝えればいいか分からない時は

これも、よくある悩みです。

 

相談したいことはある。

でも、

  • 文章が長くなってしまう
  • 感情的に見えないかな
  • クレームと思われたくない
  • 何をお願いしていいか分からない

と、書くところで止まってしまう。

 

そんな時は、次の5つに分けると整理しやすいです。

① 起きていること

② 子どもが話していること

③ 家庭で試したこと

④ 学校で確認したいこと

⑤ 一緒に考えてほしいこと

最初からきれいな文章にしなくても大丈夫です。

学校への相談文を整理するサポートもあります

SolaViaでは、

「元中学校教員が学校への相談文を整えるサポート」

も用意しています。

 

たとえば、

  • 連絡帳
  • 担任へのメッセージ
  • 学校への相談文
  • 面談で伝える内容
  • 電話で話す内容

などを整理できます。

「先生に相談したいけど、どう書けばいいか分からない」

という時には、こういう方法を使うのも一つです。

夏休み明け、全部を一気に戻さなくても大丈夫

勉強。
生活リズム。
学校。
宿題。

 

全部気になる時期ですよね。

でも、一気に全部戻そうとすると、親も子どももしんどくなります。

まずは、

「今日は漢字からやってみる?」

くらいの小さな一歩からでもいいと思います。

 

そして、何度声をかけても動かない時は、

「もっと言わなきゃ」

 

ではなく、

「この子には何が伝わりやすいかな?」

と考えてみる。

 

SolaViaでは、

「子どものタイプと場面から考える声かけ」

を発信しています。


今回の内容をもう少し詳しく知りたい方へ

SolaVia公式サイトでは、

  • 夏休み明けに勉強が進まない理由
  • 家庭で試せる声かけ
  • 学校に相談する目安
  • 担任へ伝える時に整理したいこと

まで詳しくまとめています。

「夏休み明け、ちょっと気になるな」という方は、参考にしてみてください。

「園ではとても頑張っていますよ」

 

先生からそんな言葉をもらうと、嬉しい気持ちになりますよね。

 

でも、家に帰ると……

・急に怒る
・泣き出す
・何を言っても「イヤ」と言う
・小さなことで大爆発する

 

「あれ?園ではできているのに、どうして家ではこんなに大変なんだろう?」

そんなふうに感じたことはありませんか?

 

そして、

「私の育て方が悪いのかな」
「家で甘やかしているのかな」

と、自分を責めてしまう方もいるかもしれません。

 

でも、実は子どもの家での姿には、理由がある場合があります。

 

この記事では、
園ではいい子なのに家で大きな感情が出る理由と、家庭でできる関わり方について考えていきます。

 

 

園で頑張っている子ほど、家で気持ちが出ることがあります

子どもは、大人が思っている以上に、集団生活の中でたくさんのことを頑張っています。

例えば園では、

  • 先生の話を聞く
  • 友達と一緒に過ごす
  • 決められた流れに合わせる
  • 自分の気持ちを少し我慢する

こうした経験を毎日しています。

 

大人でも、仕事や外出先では頑張れているのに、家に帰った瞬間にホッとして力が抜けることがありますよね。

 

子どもも同じように、安心できる場所で気持ちが出ることがあります。

 

家で見せる姿は、

「困った姿」

ではなく、

「安心できる場所だから出ている姿」

なのかもしれません。

「家では困った子」ではなく「家で見せる姿」かもしれない

子どもの行動を見る時、大切なのは、

「何をしているか」だけではなく、「なぜその行動が出ているのか」

を見ることです。

 

学校現場でも、同じ子どもが場所によって違う姿を見せることがあります。

先生の前では落ち着いている子が、友達との関係では悩んでいたり、家庭では甘えた姿を見せたりすることもあります。

 

どの姿が本当で、どの姿が嘘ということではありません。

その場面ごとに、その子なりの理由があります。

 

だから、

「家ではわがままになっている」

と決めつける前に、

「この行動の裏には何があるのかな?」

と考えてみることが大切です。

家で大暴れする時、子どもからのサインかもしれません

① 疲れた気持ちを言葉にできない

大人なら、

「今日は疲れたな」
「ちょっと一人になりたいな」

と気持ちを整理できます。

 

でも子どもは、自分の状態を言葉で説明することがまだ難しい場合があります。

その代わりに、

  • 泣く
  • 怒る
  • 甘える
  • 反抗する

という形で気持ちを表現することがあります。

② 園から家庭への切り替えが難しい

園から家に帰ることは、大人が思う以上に大きな変化です。

 

「ただ帰ってきただけ」

に見えても、子どもの中では、

集団生活モードから家庭モードへの切り替えが必要になります。

 

切り替えが得意な子もいれば、時間が必要な子もいます。

③ 頑張りすぎている

周囲に合わせることが得意な子ほど、

「大丈夫そう」

に見えることがあります。

 

でも、心の中ではたくさん頑張っていることもあります。

子どもの表情や行動だけではなく、その背景を見ることが大切です。

家で大暴れした時に見直したい関わり方

子どもが大きな感情を出している時、親も余裕がなくなりますよね。

 

「もう何回言ったら分かるの?」

と言いたくなる日もあります。

 

でも、そんな時こそ少し視点を変えてみることができます。

「なんで怒ってるの?」より気持ちを見る

例えば、

「なんでそんなに怒ってるの?」

よりも、

「今日は疲れたことあったのかな?」

と声をかけることで、子どもは気持ちを整理しやすくなる場合があります。

すぐに直そうとしない

子どもの気持ちが大きく動いている時は、正しい説明より安心が必要な場合があります。

 

落ち着いてから、

「どうしたかったのかな?」

と一緒に考える時間を作ることもできます。

その子に合う方法を見る

同じ「家で荒れる」という行動でも、理由は子どもによって違います。

気持ちを話すことで落ち着く子もいれば、少し一人になることで切り替えられる子もいます。

 

大切なのは、

全員に同じ方法を当てはめることではなく、その子に合う関わり方を探すこと。

子どもの行動には、その子なりの理由があります

子育てをしていると、

「どうしてできないの?」
「どうしてそんなことするの?」

と思ってしまう瞬間があります。

 

私自身も、子育てをする中でそう感じることがあります。

 

でも少し見方を変えると、

「できない子」

ではなく、

「今、困っていることを伝えている子」

なのかもしれません。

 

子どもの行動を変えようとする前に、

「なぜこの行動が出ているのか」

を考える。

 

それだけで、親子の関わり方が少しラクになることがあります。

SolaViaでは、わが子に合った声かけを一緒に考えます

「どうしてこの場面で怒るんだろう?」
「うちの子にはどんな声かけが届きやすいんだろう?」

 

そんな時は、子どものタイプや特徴から関わり方を整理する方法もあります。

 

SolaViaでは、子どもの行動の背景を見ながら、親子がラクになる声かけを考えるサポートをしています。

 

▼ わが子に合う声かけを整理したい方はこちら

SolaViaのタイプ理解・声かけサポートを見る

 

 

「そんなことして何になるの?」と言う前に。
子どもの好きなことを大切にしたい理由

子どもが夢中になっている姿を見ると、
微笑ましく感じる一方で、こんなことを思うことはありませんか?

 

「そんなに好きなのは分かるけど、このままで大丈夫かな」
「もっと勉強につながることをしてほしいな」

 

親として、子どもの将来を考えるからこそ出てくる気持ちですよね。

 

でも実は、子どもが夢中になっている時間には、
大人が気づきにくい大切な学びが隠れていることがあります。

子どもの「好き」は、ただの遊びではないかもしれない

例えば、

・虫を見つけると何時間でも観察する
・電車の名前や種類をどんどん覚える
・同じ工作を何度も作り直す
・好きなキャラクターについて詳しく調べる

 

大人から見ると、 「そればかりしている」 と感じることもあります。

 

でも、子どもの中では、

「もっと知りたい」
「違いを見つけたい」
「自分で確かめたい」

という気持ちが動いています。

 

これは、

・調べる力
・考える力
・試す力
・工夫する力

につながる大切な経験です。

「役に立つか」だけで見ると、見えなくなるものがある

親になると、 つい「将来役に立つかどうか」で子どもの行動を見てしまうことがあります。

もちろん、 子どもの未来を考えることは大切です。

ただ、子どもの興味は最初から 「役に立つ形」 で始まるとは限りません。

 

最初は、

「なんとなく面白い」
「もっと知りたい」

という小さな好奇心から始まります。

 

その小さな興味を深める経験が、 後から大きな学びにつながることがあります。

元教員として感じた、子どもの伸び方の違い

私は中学校教員として11年間、
そして特別支援学級主任として、さまざまな子どもたちと関わってきました。

 

そこで強く感じたことがあります。それは、

子どもは同じ方法では伸びない

ということです。

 

同じ説明を聞いても、

・まず調べて理解したい子
・誰かに話すことで整理する子
・実際にやってみて覚える子

それぞれ学び方が違います。

 

家庭でも同じです。

「どうしてこの子はこれに夢中なんだろう?」

と見ることで、 今まで気づかなかった子どもの良さが見えてくることがあります。

子どもの「好き」を伸ばす親の声かけ

子どもが夢中になっている時、 大切なのはすぐに答えを教えることではありません。

まずは、 子どもの世界を知ろうとすることです。

 

例えば、

「そんなの何になるの?」

 

と言いたくなった時は、

 

「どこで知ったの?」
「何が面白いの?」
「もっと教えて」

 

に変えてみる。

 

この一言で、 子どもは

「自分の好きなことを大切にしてもらえた」

と感じるかもしれません。

 

子どもへの声かけは、 同じ言葉でも子どものタイプや状況によって届き方が変わります。

 

「何度言っても伝わらない」
「つい怒ってしまう」

 

そんな時の関わり方については、SolaVia公式サイトでも紹介しています。

▶ SolaVia公式サイトで子どもの理解や声かけについて詳しく見る

好奇心の伸び方は、子どものタイプによって違う

同じ「好き」でも、 表現の仕方は子どもによって違います。

 

例えば、

 

詳しく調べたい子
→「もっと知りたいところある?」

 

誰かに伝えたい子
→「教えてくれる?」

 

実際に試したい子
→「どうしたらできそう?」

 

大切なのは、 子どもを一つの型にはめることではなく、 その子に届きやすい関わり方を探すことです。

子どもの「好き」を大切にすると、親子の会話が変わる

好奇心を育てることは、 特別な才能を伸ばすことだけが目的ではありません。

 

「自分が興味を持ったことを受け止めてもらえた」

という経験そのものが、 子どもの安心感につながります。

 

そして、その安心感があるからこそ、 子どもはさらに挑戦したり、考えたりできます。

子どもの行動には、 その子なりの理由があります。

 

「どうしてそうするんだろう?」

と見方を変えるだけで、 親子の関係が少しラクになることがあります。

まとめ

子どもの好奇心を伸ばすために大切なのは、 すごい教材を用意することだけではありません。

 

まずは、

「それ、もっと教えて」

という関心を向けること。

 

子どもの「好き」の中には、 その子らしさや成長のヒントが隠れています。

 

SolaViaでは、 子どものタイプや行動の背景を見ながら、 親子が少しラクになる声かけや関わり方を発信しています。

 

「うちの子にはどんな言葉が届きやすいんだろう?」
「もっと子どもの気持ちを理解したい」

 

そんな方は、SolaVia公式サイトの記事やタイプ診断も参考にしてください。

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SolaVia公式サイトはこちら

 

 

朝の「行きたくない」に、どう返していますか?

朝の時間。

 

時計を見ながら準備をしていると、子どもから突然、

「保育園行きたくない」

と言われる。

 

そんな朝はありませんか?

 

急いでいるほど、

「行けば楽しいよ」
「今日は行く日だよ」
「ママ・パパも仕事だからね〜」

と、つい説得したくなることがあります。

 

でも、その前に少しだけ考えたいことがあります。

 

子どもの「行きたくない」は、必ずしも 「休みたい」だけを伝えているとは限りません。

もしかすると、

  • ママやパパと離れるのが寂しい
  • いつもの場所へ切り替えるのが難しい
  • 何となく不安を感じている

そんな気持ちを伝えていることもあります。

まずは気持ちを受け止める

そんな朝に、最初の一言として試したいのが、

「そっか、今日は行きたくないんだね」

という言葉です。

 

これは、

「じゃあ今日は休もうか」

という意味ではありません。

 

「今そう感じているんだね」

と、気持ちを受け止める言葉です。

 

大人でも、不安なときに、

「大丈夫だから!」
「楽しいから!」

と言われても、すぐ気持ちを切り替えられないことがあります。

 

子どもも同じです。

まず安心できる土台を作る。

そのあとで、次の行動を伝えていきます。

受け止めることと、休ませることは別

子どもの気持ちは大切にしたい。

でも、毎日すべて希望通りにすることは難しい。

この間で悩む保護者は多いと思います。

 

ただ、

「気持ちを分かってあげる」

ことと、

「必ず希望をかなえる」

ことは同じではありません。

 

例えば、

「行きたくないんだね」
「嫌な気持ちは分かったよ」
「でも今日は保育園へ行こうね。夕方迎えに来るよ」

と伝えることもできます。

 

子どもの気持ちは大事にする。

そして、生活の流れも支える。

 

どちらか一方ではなく、両方を考えていいんです。

泣いて預ける朝もあります

玄関で泣く姿を見ると、

「このまま預けて大丈夫かな」
「無理をさせているのかな」

と胸が苦しくなることがあります。

 

でも、

泣いている=間違った対応

とは限りません。

 

登園時には、

  • 「またお迎えに来るね」と短く伝える
  • 先生へ気になる様子を共有する
  • 引き渡したあとは園での時間を先生に任せる

という流れが、切り替えにつながる場合があります。

もちろん、子どもの様子は一人ひとり違います。

 

長く続く不安や、普段と違う変化がある場合は、園と一緒に様子を見ていくことも大切です。

同じ言葉でも、届き方は子どもによって違う

「行きたくない」と言ったとき、

すぐ気持ちを話したい子もいれば、これから何をするのか分かると安心する子もいます。

 

小さな選択が、切り替えのきっかけになる子もいます。

 

大切なのは、

「この声かけなら絶対大丈夫」

と決めることではありません。

 

その子に届きやすい伝え方を探していくことです。

朝の一言から変えてみませんか?

登園しぶりがある朝は、保護者も余裕がなくなります。

毎回完璧な対応をする必要はありません。

 

まずは、

「そっか、今日は行きたくないんだね」

この一言から始めてみてください。

 

気持ちを受け止めたあとで、

「今日は行こうね」

と伝えることもできます。

 

親子のすれ違いを減らすために大切なのは、「言うことを聞かせる方法」ではなく、

「届きやすい伝え方を探すこと」

なのかもしれません。

 

▼詳しい3ステップはこちら

「保育園行きたくない」にどう返す?忙しい朝の声かけ3ステップ

「早く着替えて」

「宿題やったの?」

「ゲームはもう終わりだよ」

「いい加減、片づけて」

 

最初は普通に言っていたはずなのに、
何度伝えても動かない。

 

時間だけが過ぎて、最後には、

「何回言ったらわかるの?」

と、強い声が出てしまう。

 

怒りたいわけではないのに、
毎日同じことの繰り返し。

 

あとから「また言いすぎたな」と、
落ち込むこともありますよね。

 

 

子どもは「聞いていない」とは限らない

何度言っても動かない姿を見ると、

「話を聞いていない」
「やる気がない」
「わざと困らせている」

と思ってしまうことがあります。

 

でも実際には、
別の場所で止まっているのかもしれません。

子どもの3つの“止まり方”

①何から始めるか分からない

②不安や悔しさで気持ちがいっぱい

③自分で決められず納得できない

止まっている場所が違えば、
必要な言葉も変わります。

①最初の一歩が見えていない

大人にとって「朝の支度」は一つでも、
子どもにとっては、

 

・着替える。
・朝食を食べる。
・歯をみがく。
・水筒を用意する。

 

という、いくつもの行動です。

 

何から始めればよいか分からない子には、

「早く準備して」ではなく、

「まず、パジャマを脱ごう」

と、最初の一つだけを伝えます。

②気持ちがいっぱいになっている

やることは分かっていても、

 

・間違えるのが怖い。
・注意されて悔しい。
・失敗するのが不安。

 

そんな気持ちが先に立つと、
動けなくなることがあります。

 

宿題を前に固まっているなら、

「早くやりなさい」ではなく、

「間違えるのが心配だった?」

と、短く確認してみます。

 

気持ちを受け止めることと、
宿題をしなくてよいことは別です。

 

少し落ち着いたら、

「最初の1問だけ一緒に見よう」

と、小さな入口をつくります。

③自分で決めたい

やることよりも、

 

・急に指示されたこと。
・自分の考えを聞かれなかったこと。
・勝手に順番を決められたこと。

 

そこへ反発している場合もあります。

 

そんなときは、すべてを自由にするのではなく、
親が決める枠の中に選択肢をつくります。

 

「算数と国語、どちらからにする?」

宿題をすることは変えず、
始める順番は子どもに選んでもらいます。

「この子は何タイプ?」と決めなくていい

同じ子でも、

 

・朝は、最初の一歩が見えない。

・宿題では、間違えるのが不安。

・ゲームの終了時には、
自分で終わり方を決めたい。

 

ということがあります。

 

固定的な性格に当てはめるのではなく、

「今、この場面ではどこで止まっている?」

と考えるための分け方です。

全部を変えなくても大丈夫

次に同じ場面が起きたとき、
一つだけ試してみてください。

 

「早くして」を、
「まず靴下を履こう」に変える。

 

「宿題しなさい」を、
「算数のノートだけ出そう」に変える。

 

それでも難しければ、
タイマー、手順表、物の置き場所など、
言葉以外の仕組みを見直します。

 

子どもを変えるより先に、
動きやすい入口を一つ増やす。

 

それだけでも、同じ場面のこじれ方が
少し変わることがあります。

場面別の声かけを、手元に置いておきたい方へ

朝の支度・宿題・ゲームやYouTube・片づけについて、3つの止まり方に合わせた24の声かけをまとめました。

声かけだけでは変わらないときの仕組み、怒ってしまった後の戻り方、7日間実践シートも掲載しています。

小学生の声かけ変換BOOKを見る

※有料noteです。無料部分を読んでから購入を判断できます。

怒ってしまった日があっても、
次の一言からやり直せます。

 

まずは今日、いちばん困っている場面で、
一つの言葉だけ変えてみてください。

 


 

「分からないから教えて」と言われた時、どうしていますか?

子どもから、 「分からないから教えて」 と言われることがあります。

宿題をしている時。
調べ物をしている時。
何かに挑戦している時。

そんな時、親としては迷いますよね。

「助けてあげたい」
でも、
「自分で考える力も育てたい」

この2つの気持ちの間で悩む方も多いと思います。

答えを教えることが悪いわけではありません

まず大切なのは、 答えを教えること自体が悪いわけではない ということです。

子どもが困っている時に助けることは、親子の大切な関わりです。

ただ、いつも答えだけを渡していると、 「考える前に答えを待つ」 という流れになることがあります。

そこで試したいのが、答えの前に一つ質問を入れることです。

すぐ答える前に、こんな声かけを

「これ分からない」

と言われた時。

すぐ説明する前に、

「どう思う?」
「どこまでは分かる?」

と聞いてみる。

正解を求めるためではなく、 子どもの考えを知るための質問です。

「分からない」は、本当に何も分からないとは限らない

子どもが、 「分からない」 と言った時。

本当に何も考えていないとは限りません。

途中まで考えていたり、
どこで迷っているのか分からなかったりすることもあります。

親が少し聞いてみることで、

「そこまで考えていたんだ」

と気づけることもあります。

毎回、完璧な声かけをしなくても大丈夫

ここも大切なポイントです。

忙しい日もあります。
疲れている日もあります。

いつも子どもの考える時間を丁寧に作らなければ、と頑張りすぎなくても大丈夫です。

もし一言だけ変えるなら、

「分からないの?」
ではなく、
「どこで迷った?」

と聞いてみる。

それだけでも、子どもの考えを知るきっかけになります。

考える力は、小さな会話から育っていく

子どもの考える力を育てるために、 答えを隠す必要はありません。

大切なのは、

「どう考えた?」
「なぜそう思った?」

という時間を少し作ること。

毎日の小さな問いかけが、 子ども自身の考える経験につながっていきます。

▼ 子どもの考える力を育てる具体的な問いかけや、家庭で使える声かけ例はこちらの記事で紹介しています。

すぐ答えを調べる子にどう声をかける?考える力を育てる親の関わり方

わが子に合う声かけを整理したい方へ

同じ言葉でも、子どもによって受け取り方や動きやすさは違います。

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