「いいママ」を目指すほど、苦しくなる夜がある
子どもが寝たあと、静かになった部屋でふと思う。
「今日も怒りすぎたかもしれない」
「もっと優しく言えたはずなのに」
「あんな顔をさせたかったわけじゃないのに」
昼間はバタバタしていて、気持ちを振り返る余裕なんてないのに、
子どもの寝顔を見ると、急に胸の奥がぎゅっとなることがあります。
その寝顔に向かって、こっそり
「ごめんね」って言ってしまう夜。
きっと、同じような夜を過ごしたことがあるママは多いと思います。
「ちゃんとしなきゃ」が、ママを追い詰めている
子育てをしていると、知らないうちに自分の中にたくさんのルールが増えていきます。
・怒らないママでいなきゃ
・子どもには正しいことを教えなきゃ
・生活リズムを整えなきゃ
・ご飯もちゃんと作らなきゃ
・スマホばかり見せちゃダメ
・感情的になっちゃダメ
・いつも笑顔でいなきゃ
でも、現実の子育てはそんなにきれいに進みません。
朝は時間がない。
子どもは思うように動かない。
家事は終わらない。
自分の休憩時間もない。
それなのに、頭の中ではずっと「ちゃんとしなきゃ」が鳴り続けている。
これって、かなりしんどいです。
しかも厄介なのは、「ちゃんとしなきゃ」と思っているママほど、すでに十分頑張っているということ。
頑張っていないから苦しいんじゃない。
頑張りすぎているのに、まだ自分に合格点を出せないから苦しいんです。
オードリー・ヘップバーンの言葉が刺さった理由
そんなときに、オードリー・ヘップバーンの言葉として紹介されている、こんな一節に出会いました。
成功は、何かのためにあるのではなく、
自分自身のなかに喜びを見出すことにある
ー オードリー・ヘップバーン
最初に読んだときは、人生全体に向けた言葉のように感じました。
でも、ふと子育てに置き換えてみたら、ものすごく胸に残ったんです。
私たちは、子育ての成功をどこかで「ちゃんと育てること」だと思いがちです。
勉強ができるようにすること。
礼儀正しく育てること。
人に迷惑をかけない子にすること。
将来困らないように導くこと。
もちろん、それも大切です。
でも、それだけを成功にしてしまうと、子育てはずっと「評価されるもの」になってしまいます。
今日できたか。
今日は怒らなかったか。
ちゃんと対応できたか。
正しい声かけができたか。
そんなふうに毎日を採点していたら、ママの心は休まりません。
子育ての成功は「正解に導くこと」じゃない
子育てに正解を求めすぎると、親も子どもも苦しくなります。
なぜなら、子どもはマニュアル通りに育たないからです。
同じ声かけをしても、すぐ動ける日もあれば、全然響かない日もある。
昨日はうまくいった方法が、今日は通用しない。
親の余裕がある日とない日でも、関わり方は変わります。
それなのに、毎日完璧な対応をしようとすると、どうしても苦しくなります。
子育ては「正解を当てるテスト」ではなく、
親子で何度もすれ違いながら、少しずつ関係を作っていく時間なのかもしれません。
怒ってしまった日があってもいい。
うまく声をかけられなかった日があってもいい。
寝る前に反省する日があってもいい。
そのあとに、もう一度抱きしめたり、謝ったり、笑い合えたりするなら、親子の関係はちゃんと続いています。
今日、親子で一回でも笑えたなら十分
オードリー・ヘップバーンの言葉を子育てに当てはめるなら、私はこう思います。
子育ての成功は、
今日、親子で一回でも笑えたか。
立派なことができなくてもいいんです。
豪華なお出かけをしなくてもいい。
知育っぽい遊びをしなくてもいい。
完璧なご飯じゃなくてもいい。
たとえば、
・子どもの変な言い間違いで笑った
・お風呂でくだらない話をした
・寝る前にぎゅっとできた
・一緒におやつを食べてホッとした
・目が合って、なんとなく笑えた
そういう小さな時間が一つでもあったなら、もうその日は十分です。
子どもにとって大切なのは、完璧な親に育てられることではなく、安心できる時間があること。
そしてママにとっても大切なのは、「今日もダメだった」と責めることではなく、「今日も少しは笑えた」と気づくことだと思います。
「正しさ」より「楽しさ」を選ぶ日があっていい
親になると、どうしても「正しさ」を優先したくなります。
早く寝かせなきゃ。
好き嫌いを直さなきゃ。
片付けを教えなきゃ。
ちゃんと挨拶できるようにしなきゃ。
もちろん、全部大切です。
でも、毎日ずっと「正しさ」だけで動いていると、子育てが義務だけになってしまいます。
だから、ときどきは「楽しさ」を優先してもいい。
たとえば、こんな日があってもいい。
・片付けより先に、少しだけ一緒に遊ぶ
・栄養バランスより、今日は機嫌よく食べられるものにする
・早く寝ることより、寝る前の笑顔を大事にする
・正論で諭すより、まず気持ちを受け止める
「正しさ」を捨てるという意味ではありません。
ただ、正しさだけで親子の時間を埋め尽くさなくてもいい、ということです。
子どもは、正しいことを教えられた記憶だけで育つわけではありません。
一緒に笑った記憶。
受け止めてもらった記憶。
失敗しても戻ってこられる安心感。
そういうものも、子どもの心の土台になっていくと思います。
怒ってしまう自分を、責めすぎなくていい
ここで誤解してほしくないのは、「怒ってもいい」と開き直る話ではないということです。
できれば怒りたくない。
優しくいたい。
穏やかなママでいたい。
そう思っているからこそ、怒ってしまったあとに苦しくなるんですよね。
でも、怒ってしまった自分を責め続けると、心の余裕はさらに減っていきます。
余裕がなくなると、また怒りやすくなる。
そしてまた自己嫌悪する。
このループ、本当にしんどいです。
だから必要なのは、反省より先に回復です。
ママの心が少し戻ってきてからでないと、優しさも工夫も出てきません。
子どもに優しくしたいなら、まず自分にも少し優しくする。
これは甘えではなく、子育てを続けていくための土台です。
しんどい夜に思い出したいこと
今日、怒ってしまったとしても。
今日、思うようにできなかったとしても。
今日、寝顔に「ごめんね」と言う夜だったとしても。
それだけで、あなたがダメな親になるわけではありません。
むしろ、寝顔を見て胸が痛くなるのは、ちゃんと大切に思っている証拠です。
本当にどうでもよかったら、そんなふうに反省しません。
完璧じゃなくていい。
そのままのあなたで、ちゃんと伝わっている。
子どもにとって必要なのは、失敗しない親ではなく、失敗しても戻ってきてくれる親。
怒ってしまったあとに、もう一度向き合おうとする親。
その姿は、きっと子どもに伝わっています。
まとめ|子育ての成功は、もっと小さくていい
オードリー・ヘップバーンの言葉にあるように、成功は外側の評価だけで決まるものではありません。
子育ても同じで、「正しい親になれたか」だけで毎日を判断しなくていいと思います。
今日、親子で一回でも笑えた。
今日、少しでも安心できる時間があった。
今日、寝顔を見て「大切だな」と思えた。
その小さな喜びの中に、もう十分な成功があります。
今日のポイント
・「いいママ」を目指しすぎると苦しくなる
・子育ての成功は正解に導くことだけではない
・親子で一回でも笑えたなら十分
・正しさより楽しさを選ぶ日があっていい
・怒ったあとに戻ってこられる関係が大切
・ママ自身の心の回復も子育ての一部
今日も、本当におつかれさまでした。
しんどい夜は、この記事をまた読み返してください。
あなたは、すでに十分頑張っています。