あれから一〇年の月日が流れ、
私もまた母親になった.
この腕に生まれたばかりの大切な息子を受け取ったとき、
私は母と同じようにわが子を見て、
息子がどんなに美しいか知ることができた。
ただひとつ違うのは、
私はわが子をこの目で見られるということだけ。
でもときどき、私は灯りを消し、
息子を抱いてこの手でさわってみる。
母のように、すべてを感じることができるかどうか……。
人:ケリー・ジャンブリン・リンデンバーグ
『こころのチキンスープ』
という短編作品からの引用です。
ケリーの母親は生まれつき目が見えない。
しかし『手』で全てを感じ取っている。
ケリーが書いた絵も
なぞりながら
「素晴らしい絵ね」
と誉める。
そしてある日
ケリーは尋ねます。
「お母さんは私の顔分からないのよね?」
母は言います。
「知っているわ。あなたを授かったときに隈なく手で確かめた。それに周りから青い瞳でブロンドだってことも聞いている。きれいな顔をしているってこともね」
さらに続ける。
「でもあなたの内面は人に聞かなくても分かる。あなたは優しい子」
そして母はケリーを抱きしめる。
「私にはあなたが見えるし、あなたがどんな様子をしているかはっきりわかるの。お母さんにとって、あなたは美しい子よ」
そして十数年の時が経ち、
ケリーは子供を授かるのだった。
『手』にまつわるフレーズ・・・。
五本立て 四本立てでいきます・・・。