最近、父から何度も同じ内容の電話と手紙がくる。
認知症なので恐らく自分が僕に伝えたこと自体を忘れてしまっているのだろう。
彼の要求は二つ。
一つ目は、補聴器を買ってくれ、とのこと。
実は過去に相当高額な補聴器をプレゼントしたのに、使わずに無くした。
最近も、過去のその例があるので、あまり高額でない、でも、評判の良い補聴器を送ってあげた。
でも、つけないらしい。
で、新聞で高い補聴器を見つけ、これが欲しいとおねだりしてくるのだ。
もちろん、買ってあげたい。が、過去の2例があるので、流石に勿体無い。
ブランド志向が強いので、きっと新聞の広告に露骨に影響を受けたのだろう。
何度も過去の話をしても、覚えていないし、とにかく 欲しい が強くて他が見えない。
困ったものだ。。。。
二つ目は、彼の入っている施設でお世話になっている人を大学に入れてあげたい、とのこと。
詳しくは知らないが、その人は大学を出ているようだが、もっといい大学に入れてあげたい、その資金を自分の年金から出したい、とのこと。
おいおい、その提案、絶対に先方は願っていないと思う。
それにそもそも もっといい大学に入れてあげるよ って死ぬほど偉そうで上から目線。
お相手はそんなことは求めていないし、そもそもそんなことしたら施設を首になってしまうだろう。もちろん、お世話になったお礼にと、彼なりの善意からきている動機であることはわかっているが、それでも死ぬ程失礼だ。
どちらも、とんでもないお願い。
両方ともブランド志向、権威主義。
そして、後者は権威主義の他人への押し付け。
そもそも、現役時代に異常な浪費癖のあった父にお金はもうない。
でも、エネルギー量は強い人なので、とにかくしつこい。。。。。
困ったものだ。。。。。でも、まあ、何かしたい、と言う動機や欲求があること自体はいいことなのかな。。。。。