現在、父をどこに移そうかで悩んでいます。
有料老人ホームだとリハビリをしてくれる。ただし、多くが月に30万円を超えてしま
う。(点滴が必要なので)
病院だとリハビリをしてくれない。なので、基本的には緩やかに死に向かっていく、と
いう選択に近い。
現在の父のご飯が自分で食べられない点滴状態、ほとんど歩けない状態を見るとリハビ
リをしたとて、
自宅に戻って来られる状況になる可能性が高いとは言えません。
30万円以上の金額はやはり高く、母としても自分の今後の生活を考えると高額で大き
な不安。
母は父はもうダメなのではないかと、自分の不安も大きいのでしょうが、病院に入れた
がっています。
私としては、母の不安は大いに分かりつつ、でも、父が少しずつ元気になってきている
ことは事実で、
最近も電話で話すと普通に話せるようになってきたので、この一縷の望みにかけてあげ
るべきだと思っています。
もちろん、酸素注入が必要、ご飯もほとんど自分では食べられず点滴から、掴まって数
歩歩ける、
という現状を見ると、ひょっとすると厳しいかもしれない、と思いつつも、この数年、
コロナワクチンからずっと苦しんできた父に、最後に一度、自宅に帰してやりたいと心
から願っています。
元々のエネルギー量は多い、図々しい、図太い下町親父。
ワクチンで倒れてからも頻繁に外出していたし、これは絶対に医者や病院にはわからな
いと思うのだけど、
普通の人より持っているエネルギー量が違うので、きっと時間はかかるかもしれないけ
ど、リハビリしたら
前と同じ状態にはなれないかもしれないけど、きっと彼の元々持っている他の人以上の
強い欲望が勝って、
自宅でよろよろと生活できるところまでにはなれるんじゃないかと、希望的観測も含め
て僕は客観的に
思っています。
医療や病院はきっと 確率論 でしか考えないので、一ヶ月いてこの程度の回復だと今
後は難しい、
と判断するのだと思いますが、その医療的見地が全てではない、と僕は過去の彼の闘病
を見てきて思います。
コロナワクチンからも回復できない可能性を指摘されていた時期がありましたが、なん
とか乗り切って
きたのですから。
母の不安も分かります。自分も足が痛く、あまり歩けない老後。金銭的にも不安がある
でしょう。
旦那を殺したい訳じゃない、家に帰ってきて欲しい。でも、医者の娘だったこともあり
、考えが
現実的でドライなのでしょう。
が、リハビリがない病院に入れるという選択肢は 死 を選択するのと同じ。
例え、それが少し高額でも、仮に期間限定であっても、やはり、父にチャンスを与えて
あげる
べきなのだと思います。ずっと働いてきて、彼には自分の世代的に少し高い年金を使い
切る権利
もあると思います。
父さん!酸素は仕方ないとして、頑張って自分の口で食べて!点滴さえ外せたら、もっ
と安い
老人ホームも選択できるし、自宅も見えてくる。
歩く練習も頑張って!食べられて、今よりちょっとでも歩けるようになったら自宅の可
能性も
出てきますよ!
きっとこのブログは彼に届かないだろうけど、とにかく人生最後の踏ん張りを見せて欲
しいものです。

父にこの話を伝えたところ、悲しい声で、
俺はリハビリしたい。お金の迷惑はかけないように、なるべく早く出るようにするから老人ホームに入れてくれと母さんに伝えてくれよ
と絞り出すように電話で言っていました。
そりゃそうだ。
母さんも最後の父の懇願に応える決断をしてほしいです。
長年寄り添った夫婦なのだから。