本当に暇なので皆さんにオススメを。

・アバランチ

現在、ランキング10位です。
もともと関テレ制作でフジテレビで流れていたドラマです。
視聴率は最終回で8%程度だったので、今の時代を考えると、良くも悪くもない、とい
う感じでしょうか。
が、結論から言うと、良いと思います。
面白いし、暇潰しに最後までさらっと見られてしまいます。
刑事物とかサスペンスとか好きな人は間違いなくある程度満足できるでしょう。
なのでこれも金魚妻同様オススメです。
アバランチとは、自警団のことです。元警察官だったり、いろいろな背景を持つ人たち
が世直しのために勝手に自警団を作って、警察のようや役割を果たします。自警団が違
法に正義の行いを行う、という話です。まあ、もちろん、警察もある程度腐敗していた
りするので、自警団が生まれる意味は分かるのですが、とは言え、ちょっと設定が難し
いかもしれません。アメリカで黒人をバンバン打ちまくっているアメリカの警官だった
ら、これに抗議してアメリカで自警団が生まれる、というのはすんなりくるのですが、
日本の場合、もちろん日本人が知らないだけで腐敗しているのかもしれないけど、仮に
腐敗していたにせよ、その問題が既に表出しているわけではないので、急に自警団が出
てきても、すんなり彼らの存在意義が腹落ちできません。
なお、夏にヒットした 竜とそばかすの姫 も自警団の話でした。あちらはネットの誹謗中傷に対して生まれた自警団なので、あちらの方がよほど存在意義に時代性があります。

そんないろいろなツッコミどころはあるのですが、とは言え、普通におもしろいです。
よくできています。
なお、アバランチというのは 雪崩 という意味らしいですが、だからと言ってよく意
味が分かりません。このドラマがいまいちヒットしなかったのは、この言葉のわかりに
くさもあったと思います。自警団を雪崩と言われても比喩的過ぎて頭に入りません。ネ
ーミングが下手くそすぎます(誰か優れたコピーライターに相談すれば良かったのに。
絶対にこの名前にしないはずなので)。
が、このジャンルはアメリカには勝てません。
24(古いか)とか見ると、本当に銃のある社会と、銃なしのお飯事をやっている国で
は緊迫感が違いすぎます。
最後に犯人の自白した映像をネットで流す毎回のオチ、、、さすがに平和過ぎます。
よって、まあ、平和の国のちょっとだけドキドキする物語として見たら良いのではない
でしょうか。
「日本にしか作れないコンテンツ」かつ「普遍性があるもの(世界の人が共感するもの
)」というのがグローバルコンテンツの条件。
韓国はこれをうまく作っていると思います。
日本のコンテンツの問題は視野の狭さ、ドメスティックな視野、この点だけです。この
点だけ自覚されたら、絶対に日本のコンテンツはもっともっとグローバル化されていく
と信じています。
そういう意味では、アカデミー賞にノミネートされたドライブマイカーを早く見たい。
。。絶対賞とって欲しいですよね。