今日、父から突然の電話が。
こちらから催促せず、彼の方から電話がかかってきたのは倒れてから初めて。
声も父ではない死にかけの声から、大分元の声に戻ったように感じる。
少しずつは良くなっているね
と自分から言ってくれたのは本当に嬉しかった。
が、同時に、
まだ先は長そうだ
とも。
今回の件でたくさんの友人から
父さん、良くなってきて良かったね
と連絡を貰うが、確かにそれはそうなんだが、副反応に打ち勝つのと、元に戻るのは違
う。
特に83才の高齢だと、一ヶ月以上寝たきりになれば、回復するのに数ヶ月はかかるそ
うな。
家族としてはまだまだ先が長いので、おめでとうと言われるのは、死ななかったと言う
意味ではその通りなのだけど、
やっぱり複雑な気持ちになる。
1日中歩き回っていた人間が、階段を5段しか登れなくなっているのだから。
どうして父がこんな目に遭わないといけないのか、やっぱり、意味は分からない。
神様は乗り越えられない壁は与えないと言うが、やっぱり、神様は残酷だ。
今日、母さんがワクチン打ったよ。僕が付き添った
そう言うと、父はしばし沈黙の後、
そうか、、、
と力なく答えた。
やっぱり、自分がこんな目に遭ったので、母さんには打って欲しくなかったのかな。