ワクチン接種後、母が久しぶりに一緒にお昼を食べたいと言うので、
鰻屋さんへ。
上野のやしま。
四ツ木の魚政は父と一緒に食べるためにとっておく。
おまじないにしかならないけど、もし体調が悪くなった時に少しでも精力がつくように敢えて鰻にした。
父さんにも食べさせたい。好きだったからね。
父さんって山椒がとにかく好きで、やたらにかけてたわね。
鰻にまつわる父の思い出話をする母。
鰻と天ぷらは、特に父が好きな食べ物だったので、鰻に来ると父を思い出す。
小さい時もよく鰻を買って来た父。
もっと違うお店にしておけば良かったかな。
思い出させてしまったかな。
いて当たり前と思っていた存在が、予期せず急にいなくなり、父さんのありがたさを日々感じているようだ。
新聞を捨てに行くのが大変でね。何回かに分けて行っているの
そうか。
新聞なんてきっと自分で捨てたことがなかったのかもしれないね。
本当に不運な出来事だったし、まだまだ先は長いけど、僕ができる限りサポートするから、なんとかこの難局を乗り切りましょう。