広島で大規模接種センターがガラガラな件。会場が自宅から遠いから、高齢者はネット
で予約が取りにくいから、などとTVで解説されているが、この解釈は「全ての人はワク
チンを早く打ちたいと思っている」という前提に立っている。もちろん、それらの理由
もあるだろうが、もっと根深いところに理由があるのでは。例えば、現在の世界のピル
の普及率(Contraceptive Use by Method 2019)は、ノルウェー25.6%、英国26.1%、
フランス33.1%、カナダ28.5%、米国13.7%、中国2.4%、香港6.2%、韓国3.3%、日
本2.9%、ミャンマー8.4%、ベトナム10.5%、タイ19.6%、マレーシア8.8%、カンボジ
ア13.7%。東アジアではピルが普及しておらず、その中でも日本と中国が低い。中国に
は漢方が根付いているし、文化的に、東アジア、特に日本は科学的なもの・人工的なも
のを体に入れることへの抵抗感がそもそも強い。ピルは避妊のみならず、月経前症候群
(PMS)の改善や、月経痛、月経過多の改善といった効果があるとされているが、抵抗感
の方が優っているのだろう。長い歴史のあるピルとできたばかりのワクチンを同一視す
るつもりはないが、欧米とそもそも発想が違うのは確か。早く接種させたいなら尚更、
どんなに数が少なくとも副反応について因果関係不明のままにせず、解明し、政治家の
口から丁寧に説明しないと国民が安心感を得られないのでは。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea20289b1e142611b91f862941d360f1012dce6a