実写版ダンボ鑑賞。
ディズニーは特にシンデレラ以降、実写版で当てたから実写ブームに沸いている。
今度はアラジンやライオンキングも実写化ですって。
となると、劇団四季との違いは?・・・と、コンテンツの使い回しが増えると、それぞれの存在意義が問われるようになっていく。
日本のテレビドラマもそうだけど、コンテンツの使い回しじゃなく、新しいコンテンツにチャレンジしてほしいなあ。
シンデレラは原作そのままだった。だから、映像を楽しむという映画化の意味を果たした。
ダンボがまずかったのはストーリーを変えたこと。
原作のダンボのテーマは「自分のコンプレックスを武器にしていじめを乗り越える」というもの。
耳が大きくて生まれたダンボが、散々他の像や劇場主からいじめられるんだけど、ある日、その大きい耳で飛び、サーカスで飛ぶ像として一番人気になる、ということでした。
映画「ワンダー 君は太陽」と同じテーマです。
が、何故かこの実写映画はテーマを変えてしまった。
「母(像)と子(像)の愛」に。
一見、それはそれでいいテーマな気がするかもしれないけど、中途半端にダンボが
いじめられているシーン(ピエロにされているところとか)が入れられていたり。
母と子の愛で行くなら、そこに全力で注力しないと。
もっと母と子の間になかなか再会できない障害を作らないと。
もっと会えない葛藤を描かないと。
単に一回引き離されるだけで、会いました、良かったね、ちゃんちゃん、って感じで、
あまり感動がありません。
物語の核を変えるなら、もっと練らないと。
かなり陳腐なストーリーになっています。
実写化ブームはなるべくそのまま再現し、映像の美しさで勝負するか、
全く新しくするならもっと練らないと。