2019年のユーキャン新語・流行語大賞には恐らく「バカスタグラム」か「バカストーリー」(ともに僕が命名)がノミネートされるでしょう。

今日は朝からずっと電話が鳴り止まない。

炎上したくら寿司のバイトたちの不適切動画についてコメントが欲しいというメディアからの数々のご依頼。

「過激動画を撮って、ネットに載せて、身内、或いは、不特定多数から笑いという承認を得たい」

というニーズを持つ人は一定量一生いなくならないんじゃないかしら。

以前もユーチューブでチェーンソーおじさんなんかもいたし、数年前はTwitterに不適切画像を載せる(コンビニのアイスケースにバイトが入ったり)「バカッター」という言葉も流行った。

新しいメディアができて、それが広がると、上記したニーズを満たしたい人がアホな行動をしてしまう。

ここ数年、ずっと繰り返されている話。

恐らくこれは今後も続く。

今度はtiktokあたりでこうした不適切動画の投稿が起こるんじゃないかしら。

ただ、これまでオープンの場だったyoutubeTwitter(バカッターの頃はまだ鍵をかける人は少なかった)と違い、今回、不適切動画が載ったのはインスタの鍵アカウント。

しかもストーリー。

インスタにはTwitterのようにリツイートという「炎上機能」もないし、鍵をかけたアカウントだし(しかもフォロワーは恐らく顔見知りだけの16名)、ストーリーなので24時間で消えるから、といういくつかの要素がバイト君の気持ちを大きくしてしまったのだろう。

(それにしてもたった16名のフォロワーのアカウントだったので、恐らく彼の知人がこの動画を広めたものを思われる。もちろん、彼らは絶対にあってはならないことをやったし、まだ高校生ではあるが、企業のブランドを大きく傷つけたわけだし、訴えられるなど何かしらの社会的責任は負うべきだと思うものの(でも、社会的に抹殺はしないであげてほしい)、知り合いに晒されるとは本当に怖い社会になったものだ。)

いくら炎上機能がなくても、鍵をかけていたとしても、ラインのような密室の中であっても、社会的に不適切なことをやったら公になる可能性があることを小学校から教育で教えてやるべきだろう。

他人から承認されたいという特に若者が持ちがちな気持ち自体は否定してあげて欲しくないが、そもそも世の中の全ての賞賛されている表現は、多くの制約の上に成り立っているもので、制約のない中での表現で目立とうなんて超ダサいことも教えてやってほしい。

あくまでルールにのっとった上で、既存のテレビ局が こんな新しい表現が若者から出てきた! とびっくりするような新しいクリエイティブな表現を若者には期待したい。

ちなみに、今日の夕方のTBSNスタ」で僕のこの件に関する見解がパネルで紹介される予定です。

この件にご興味のある方は是非。