前代未聞の日大アメフト部・宮川選手の現役大学生による記者クラブでの会見・・・。

僕も記者クラブで講演したことが過去にありますが、凄く厳かでクラシカルな雰囲気で(本来、情報の最前線にある記者クラブが厳かでクラシカルな時点でどうかとも思うが)、特に深刻な状況もないおっさんでも超緊張します。

これだけ注目されている中で、顔出し、名前出し、あのフラッシュの中での謝罪、、、どれも前代未聞なことばかり。

やってしまったことは全く良くないことで、彼にも当然非がなくはないが、とにかく宮川選手の度胸は凄い。。。。

と言うか、ともに過去最高のメダルを獲った平昌オリンピックやリオオリンピックの若い選手たちを見ても、大谷翔平君を見ても、羽生結弦選手を見ても、最近の若者の「度胸」は本当に凄くなってきていると思います。

内定を取り消されそうになって日テレと戦う姿勢を見せて、一転、内定を勝ち取った現日テレの笹崎アナの度胸も凄かった。

今の「ミレニアル世代」の「度胸」は本当に凄い。

笹崎アナにせよ、今回の学生による単独会見にせよ、もっと縦社会及び監督(会社)への忖度が強かった昭和の日本では絶対にありえなかったことで、それだけ縦社会が弱まり、個人主義化が進んでいることを示しているかもしれません。今回の場合で言えば、良い例でしたが。

 

いずれにせよ、おおむね、彼の会見は好感度を持ってメディアやSNS上で捉えられているように思えます。

彼の度胸と反省の姿勢に対し、

許してあげて

という声が多い。

関学の監督も彼を称えていました。

もちろん、彼の犯した罪は憎まれるべきですが、被害者である選手も幸いにして深刻な怪我を幸いにしてせずに済んだので、まだ20歳になったばかりの、監督の指令で動いた兵隊である彼はもう十分に制裁は受けたし、許されても良いのではないでしょうか。

まだまだ彼の人生は先が長い。

あとは彼の今後を皆で見守ってあげるべきだと僕は思います。

若者研究をしている立場として、若者にチャンスを与えて欲しいと切に思っています。

 

彼は自分はアメフトを続ける権利はないし、続けるつもりはないと言ったけれど、僕は続けるべきだと思います。

これは大きな間違い。

続ける権利は彼にはあります。謝ったし、相手も幸いにして練習が再開できているし、、、、

それに仮に権利がない可能性があっても、彼自身がそれを勝手に判断すべきではない。

せめて権利があるかどうかは被害者や関学、世論やメディア報道を見て決めるべき。

恐らく誰も 辞めろ とは言わないのでは?

もちろん、彼自身もショックは大きく受けて、アメフトどころではない、となっているのだろうけど、本当に反省しているのであれば、自分の感情で辞めてしまうのは違う。

辞めるのは一番簡単。

不祥事をした企業のトップや政治家などが、辞めることで責任回避している姿ばかり見せているからこうした発想の若者が増えてしまう。

これは 逃げ です。自分が楽になろうと思っているだけ。

もちろん、若干20歳にしてこの出来事は大きかったと思うけど、これをきっかけに、ピンチをチャンスに、立派な大人に、そして、選手になってほしい。後で必ず続けて良かった、と思える日が来ると僕は確信しています。多くの大人がそう願うのではないか。

 

もしどうしても続けられなかったら、是非、僕のところにきてほしい。マーケティングというきっと全く未知の領域だろうけど、君がアメフトと同じようにのめり込むことができる経験を提供します。