今、オーストラリアのシドニーで「ミレニアルズ調査」「トレンド調査」をしています。

 

僕は親の仕事の関係で、小学6年生から中学2年生までシドニーに滞在していたのですが、

当時のシドニーは大自然のど田舎。

バブル期だったこともあり、日本人が無駄にたくさん駐在していて(しかもゴージャスな生活を送っていた)、なんと日本人学校も世界最大の500人で、芸能人もハワイの代替としてゴールドコーストに別荘を買ったりなどしていた。

 

あれから30年近く経ち、オーストラリアに日本人が圧倒的に減り、日本人学校も200人の規模に減り(しかも多くは駐在員ではなく永住者の子供らしい)、ゴールドコーストも日本人が減って閑古鳥が鳴いているらしい。確かに、最近、学生たちからオーストラリアの「オ」の字も聞かない。

 

が、一方で、オーストラリアは日本との蜜月を捨て、中国と蜜月関係になっていると言われ(確かに町中漢字に溢れているし中国人が多い)、アジア各国から大量の移民を受け入れ、経済的に強い国となり、物価や家賃や収入(最低賃金は1500円)は東京より断然高くなっている。間違いなく大自然とBBQだけが売りだった国は変わっている。

 

ちなみに、オーストラリアは言わずもがな、超移民大国。「多文化主義国家」を掲げる(もともとは「白豪主義」を掲げていたのに)。全人口の約3割弱程度が海外生まれで、オーストラリア生まれでも両親が海外産まれの人口は約2割。

ほぼアメリカ、せいぜいヨーロッパ(しかもイギリスとフランス)くらいしかちゃんとウォッチしていないメディアも日本には多いので(あるいは美化し過ぎた北欧)、移民の話になると酷いという情報が流れることが多く、結果、日本の移民政策も大変保守的なものとなっているが、移民の話をするなら、日本はうまくいっているオーストラリアの研究こそしなくてはいけないのだが。

 

話を戻すと、何故、今、シドニーで調査をしているかと言うと、間違いなく「世界のトレンド発信地の一つ」にシドニーがなってきていることをこの数年強く実感してきたから。「グローバルトレンド」を見るのであれば、アジアにおける「韓国」のように、「オーストラリア」も定点観測しないといけないエリアになりつつある可能性が高いから。

ニューヨークに行っても、ロスに行っても、「あれ、これ、シドニーにものなんだ?」というものが凄く増えているし、実は日本でもオーストラリアのものがかなり増えており、多くの日本人はそれに気づけていない可能性がある。

 

例えば、世界一美味しい朝食と言われるビルズ。

ジュリークやイソップのような化粧品。

東南アジアで大人気のアパレル、コットンオン。

靴のugg

日本でもオーストラリアの「食」がどんどん増加。

ミートパイのパイフェース。

テラボールシェイクの真似をして、ここ数年、日本でドリンクの上にドーナツを載せる行為が流行っている。zipでは 浮輪ドリンク と紹介したけど。


また、メキシコ料理のグスマンアンドゴメス。
ギリシャ料理のアポロ。 

恵比寿のタイ料理のロングレイン。

要は、オーストリアの移民が生み出したオーストラリア発の多国籍料理がトレンドになっているわけです。

最近ではコーヒーでフラットホワイトという言葉をよく聞くと思いますが、あれもオーストラリアから世界に広がっています(発祥はニュージーランドという説あり)。

http://shop.flatwhite.jp/?mode=f1

 

メディアの皆様、全て情報提供しますので、是非、シドニー特集を一緒にやって下さるところを募集します!トレンドも移民問題も、日本の未来を考える上でオーストラリアを考えることは、今、重要だと思います。

 

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↑小6の僕@オーストラリア