メディアとしてのSNSが与えた最大の影響は、以前はテレビや雑誌で取り上げたものが流行ったのに対し、今は一部で流行り始めたことが、SNSを介して他に広がり本当に流行り、それをテレビや雑誌が取り上げる、という情報の伝播構造を作ったこと。

テレビや雑誌の鮮度とメディア価値を一段落とした。

SNSを必死でチェックするマスコミ人の多いこと。

この時点でSNSにメディアとして負けている面がある。

もっと怖いのは、チェックしても追いついていないマスコミ人がほとんどであること。

SNS上の流行りは速度が早いし、鍵をかけている若者も多いからなまじなチェックじゃ追いつけない。

雑誌に載った情報をテレビが特集したり、マスメディア同士が真似し合うことは通例で視聴者にもばれなかったが、今はネットやSNSで二番煎じだとばれるし、SNS上の流行にはついていけてない。

今のメディアが戦うべきはSNSであり、縮まるマスメディア市場における競合雑誌や裏番組ではない。

恐らく若者たちには多くのマスメディアが、二番煎じにさえ映らなくなっており、オリジナル情報に本気でこだわらなければ(要は今以上にコストをかける)、今後も衰退していく可能性がある。

イッテQの視聴率が高いのは、絶対にSNS上にはない生の情報が提供できており、SNSに勝てているから。