売れるモノには必ず売れる理由があります。


なんであの商品が売れているか分からない、、、、というのは単なる分析不足。必ず理由があります。


では、売れる理由とは何か?それは「ターゲット」と「ニーズ」です。至極当たり前のことではあるのですが。


「明確なターゲット」(絶対にその商品を必要としてくれる人)がいて「強いニーズ」(絶対に買わなくてはいけない理由)が確実にあるのであれば、日本の人口が減少しようが、その市場が縮小していようが、消費者の財布の紐がきつくなろうが、モノは必ず売れます。


これがあるのに売れないモノは、売り方(広告やプロモーション)に問題があるので、売り方を変えれば必ず売れるようになります。


例えば、今、ネットフリックスやHuluやアマゾンプライムやdTVなど、有料配信サービスが超激戦市場となっています。Wowowやスカパーも競合と言えるでしょう。


無料ですが、TVerや各テレビ局の見逃し配信サービスなんかも競合でしょう。もっと言えば、youtubeもニコ動も。


こんな激しい市場でも、勝てるサービスを今からでも作ることができるのではないかと僕は思います。


例えば、「団塊ジュニア向けノスタルジーコンテンツ専門配信サービス」があれば、多分、最低そこそこは流行ります。


要は、団塊ジュニア世代が小さい時から思春期あたりに流行った動画コンテンツが見られる有料サービス、という、極めてシンプルなものです。


何故流行るかと言えば、「団塊ジュニア」という明確なターゲットと、「強いニーズ(ノスタルジーに浸りたいというニーズ)」がこれにはあるからです。


団塊ジュニア近辺の世代は、一学年200万人近くととにかく人口が多い。今の新成人は1学年120万人ですから、そもそも魅力的なターゲットです。


そして、そろそろ中年期に入ってきたことで「ノスタルジー欲」が非常に高まってくる年代に入ってきています。


僕も先日、アマゾンプライムで野島伸司のヒットドラマ「高校教師」を何気なく見たら、はまって全話を数日で見てしまいました(睡眠時間を相当削りながら、、、)。


やはり、 懐かしみたい という願望が強くなるのは中年期からですから、団塊ジュニアは年齢的にちょうどいいタイミングになってきている、ということです。


つまり、過去にこのようなサービスを作っていてもうまくいかなかったと思います。恋愛と一緒で「タイミング」もマーケティングには重要です。


また、団塊ジュニア世代も40歳になり、仕事にも少し余裕が出てきているタイミングということも大きいです。


これまでは必死に、過去を振り返ることなく仕事をしてきたけど、部下や後輩もでき、仕事を振ることもでき、ようやくこれまでの自分を振り返る時間や精神的な余裕が出てきている頃だと思うのです。


最近では、ミニファミコンがばか売れしていますよね?あれも同じです。ファミコン世代の団塊ジュニアのノスタルジー消費です。ミニスーパーファミコンも今後出ますが、これも同じ理由で間違いなく売り切れになります。


「ジョジョの奇妙な冒険」が今更映画化されるのも、まさに団塊ジュニアが狙われているわけですし、かつ、

内容的にはかなりつまらないのですが、それでもある程度恐らくヒットするのは、この団塊ジュニアのノスタルジー欲がマックスに高まっているからだと思います。


だから、この有料サービスは、売り方(広告やプロモーション)によっては必ずある程度流行ります。継続させるにはまた違う知恵が必要ですが、とりあえずはうまくいくと思います。


まあ、通常のテレビ局もこの発想を取り入れてもよいんですけどね。例えば、調子がずっと悪い「月9」枠を、「ノスタルジー枠」と位置づけ、団塊ジュニアが懐かしいドラマを流す枠にする、とうやり方もうまくいくかもしれません。過去のものをそのまま流すのか、リメイクするのかは検討が必要ですが。


もっと人口の多い、高齢者向けのノスタルジーコンテンツがたくさん詰まっているサイトの方がいいんじゃないの?


と思う方もいるかもしれませんが、これは既に現状の多くのテレビ番組(例えば、サンデーモーニングやNHK、テレ朝、TBSの多くの報道、情報番組は高齢者ばかりが見ています)が、特にBSの番組がその役割を担っています。Wowowなんかも既に平均視聴者年齢が50代になっているようですから、それに近づいているのだと思います。


それにそもそも高齢者は「コンテンツ=無料」という考え方が染みついていますし、そもそも高齢者になると、将来不安や年金不安もありますから、ここ数年、「下流老人」などという言葉が流行語になっているように、なかなか消費をしてくれないんじゃないかと思います。


皆さんのお仕事には、この「明確なターゲット」と「強いニーズ」がありますか?



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*パリのルーブル美術館。
   本文と写真は何ら関係がありません。