今日は815日。たまたま車で靖国神社の横を通ったら、たくさんの警備の警察でかなりの大渋滞。。。。打ち合わせに遅れそうで、、、困った。。。。

雨だから更に。。。右翼団体の街宣車もちょこちょこいました。



{BDFBEA48-9D1E-469F-8F90-337C9CAD6359}

{92D5B33C-6A56-4579-81F8-B34B34A871E8}

{4646029D-18C9-418E-8FE0-ED95D4D76172} 

政治家では小泉進次郎さん、あの稲田元防衛相や超党派の議員が参拝。

安倍首相は玉串料を納めたが、参拝せず、ずっと参拝を続けてきた野田聖子総務相

も参拝を見送った。

自民党政権下で、終戦記念日に閣僚が靖国に参拝しないのは、靖国が外交問題化した

1985年以降初めて。北朝鮮問題が緊迫する中、連携すべき中国と韓国に気を使ったものと思われる。

だそう。

 

戦後70年以上が経過し、戦争を知らない世代がマジョリティになっている今。

未だに靖国とどう向き合うか、という結論を国として出せず、その時々の情勢によって、「空気を読んで」「様々な人の気持ちを忖度」して、閣僚が行ったり行かなかったり、、、、、非常に日本人らしい玉虫色の対応が続いています。そうしているうちに戦争経験者も、戦没者遺族もいなくなっていく。。。。

 

憲法の拡大解釈を続けている状況ともとても似ています。

ビートたけしさんは先日の「TVタックル」で、憲法改正しちゃったら、逆に縛りが強くなってしまうのではないか。これだけ拡大解釈していけるのであれば、そのままにしておいた方がいいんじゃないか。

という趣旨の発言をされていました。確かにそういう考えもあるのかもしれない。。。。。が、、、、、やっぱり、、、、なんだか、、、気持ち悪い。。。

 

曖昧なまま時間だけが経っているので非常に当たり前ですが、一般の若者たちの間では靖国神社のプレゼンスは下がり、中には「みたま神社(みたま祭りが開かれる神社)」ととらえる人も出てきているほど。

 

ちなみに、以下の今の若者と靖国神社の関係を書いた文章が靖国の人たちの目に止まり、数年前にうちの研究所の若者たちと一緒にみたま祭りを分析して差し上げたことがあります。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130828/1051741/

その結果、今はみたま祭りがおとなしいものとなり、若者たちもみたま祭りにあまり集まらなくなっています。

戦後、戦争に関係のない若者たちと靖国神社の接点を持つため、という意味合いも含めてできたみたま祭りが、戦争や靖国を知らない一部の若者たちにひどく荒らされ、結果、若者たちから遠いイベントとなっていき、更に若者たちと靖国や戦争が遠い関係になっていく、、、、

 

一方で、アジアでも若者研究をしている立場としては、特に中国の若者たちに、散々靖国について批判をされました。親日の人が多い上海で、日本人と仕事をしている若者ですら、靖国さえなければ日本をもっと好きになれるのに、とインタビューで答えていたことが印象的です。そういう教育を受けてきたので、中国の若者のこうした意見が出てくるのはある意味当然。但し、80年代生まれの若者たち(80后世代と言います。小泉政権下あたりの反日デモなんかをしていた世代の人たちです)からはこうした意見が多く聞かれましたが、90年代生まれの若者たち(90后世代と言います)、特に後半生まれの若者たちは、日本同様、政治意識はいっきに少なくなります。

 

戦中世代、現在79歳のうちの親父はもうよぼよぼ。

東京北区の家を丸焼きにされ、疎開で静岡に住み、居候だったので大変辛い思いをしたそうな。

とにかく、早く、戦後の総括をせねば。

そして、多様な意見が堂々と言い合える時代にならねば。

平成ももう終わる今、玉虫色はもう終わりにしないと。