今宵もあの月のように

欠けた心紡ぐように
私は静かな川の中
世界を涙に暗る
刺さる冷たさ
あの頃の痛みと似る

仄かな蛍の光
蕾に微睡む
私の頬を照らし去る
伸ばされる腕
暖かく儚く

すげない私
導いた貴方

今宵もあの月の中
白兎が飛び跳ねる
嘘を踏み 罰を蹴り上げ
愛を運び 誠を産み
青草を掴んで走る
向かう先はあの笑顔

満ちるような幻想
囚われ気付く
あの日伸ばされた
夢の硝子の欠片
今でも恋しくて

砕けた胡蝶
死を待つ刻
揺らぐは荒む心
貴方に出逢うまで無

永久の仲間
誰もが貴方を慕う

今宵もあの月を見て
人々は安らかに
悪を棄て 闇を落とし
真を掬い 夢を語り
指を絡めて繋がる
出来るものは大きな希望

今宵もあの月のように
貴方はまた誰かに笑う