今でも僕の頬に残る あの時の一筋の温もり
忘れたい思い出 深く沈めても消えない
傷付いて吐く溜め息白く 微かに残る冬の粉雪
春夏秋と 季節は変わるはずなのに 雪は溶けずにいる
踏みしめる街路樹には足跡が 寂しく怯え
刹那 みどり冷たく かじかむこの手
振り向く事もできたのに 風が強すぎて
温もり求めて彷徨う
目の前にある灯りだけを信じて
冷え切った両手に優しさと安らぎを こんな夜だから
人行く街の微かに触れる肩
揺れるマッチの灯り
暖かさを感じたけれど 虚しくて
きっと誰もが通る道 迷うは今この時
踏まれる枯葉は生きる喜びを知っているのか
命に限りがあるように 終わらない季節などない
蕾が冬に耐え 花弁色付き薄紅色
優しさが僕を包み 気付けば 歩む勇気を与えてくれる
あの時の頬に残る一筋の温もりが胸にしみこんでくる
単純だけど 季節が変わったんだね
もう一度夢を見る
花弁散らない花と思いたい 桜
切なさも悲しみも風の中
春の足音が聞こえる