マルグス・ヘルニッツ(エストニア・SP27位)
リレハンメル、長野に続く3大会連続出場のベテラン。
童顔なので若手に見えるがもうとうに20歳を超えている選手です笑。
うーん、音感は悪くないし、滑りの質自体が悪いわけでもない。
もう少しカーブを使った滑りであれば…スピードがもっと欲しいかな…スピンもちょっと遅いような。
3Aの回転が抜けてしまい、コンビネーションにならず。
彼のような持ち点が少ない選手の場合、一つのミスが命取りになるんですよね。
それにしても、アイスセンターのお客さんは温かい。失敗して落ち込んでいる選手にもたくさん賛辞の拍手を送ってくれる。
本当にありがたい存在ですよね。
当時25歳。
直後の世界選手権は棄権。これ以降、試合に出ていません。
その後はコーチ、審判員として活動していたかと思います。今でも試合で名前を見かけることがあります。
ロマン・スコルニアコフ(ウズベキスタン・SP20位)
長野オリンピックより2大会連続出場。
タンゴジェラシーより
3Aは回転自体足りているように見えたが着氷姿勢を取るのが間に合わなかったのかお手つき。で何とか2Tを付けたけど、これは回転が足らないように見えてしまい、これもバランス崩してお手つき。
他のジャンプはクリーンに降りていました。
…というかそもそも彼にタンゴの曲があっていないような(汗)。
感情を表に出して滑るタイプではないように見受けられるし、えげつないくらいカーブを多用して滑るタイプでもないので、イマイチ盛り上がりに欠けましたね。
キスクラは妻でコーチでもあるマリニナと共に。
ブライアン・ジュベール(フランス・SP17位)
若様という名前が似合うくらい、若さとある種傍若無人感があるスケートでした笑。
4Tは回転不足で傾きながら着氷、そこに2Tを付けてしまったのでステップアウト。
3Aも回転不足で着氷してステップアウト。
これまで登場した選手で4回転を取り入れている選手はワイスだけだったので、ジュベールが4回転に挑戦した時は会場が湧き立ちました。
しっかし、清々しいくらいの棒演技笑。
なんとかそれを緩和しようと考えられた振付なのですが本人が無の境地で演技しているので逆効果になってしまいました笑。
ま、若さゆえの事象ですな。
それにしても、この時の日本のジャッジと私の感覚が合わないなぁ。この演技にプレゼンテーション5.4て…。明らかに他国のジャッジから浮いているんですけど。
ゲオルゲ・チッパー(ルーマニア・SP23位)
3Aは回転不足で着氷したものの、2Tを頑張って付けてなんとか要素抜けを回避。
ルッツもヒヤヒヤものだったけどどうにか。
2Aは絶対失敗しちゃいけなかったんだけど…軸が歪んでしまい、転倒。
凝った振付と、細かく刻んだステップで会場を盛り上げただけにジャンプの失敗がつくづく惜しい。
本人も意気消沈といった面持ちでした。
それにしてもこのアイスセンターのお客さんは本当に温かい(2度目)。
せっかくフリーに進んだのだから、悔いのない演技を!
アンソニー・リュウ(オーストラリア・SP10位)
長野オリンピックより2大会連続出場。
やったー!ノーミス!
4回転の高さがハンパなく、そして質が凄く高かった!
見よ!宇野昌磨!これが4回転ジャンプなんだよ!
本人は4-3にしたかったと思いますが、セカンドであまり良くない上がり方だったので空中で2回転という判断にしたのかもしれません。
漢らしいスピード感溢れる演技でした。演技後の控えめなガッツもこれまた漢・アンソニー・リュウといった感じ。
普段は優しい感じなのでそのまたギャップがいいですね。
あとはスピンの質が良くなれば、あとはカーブを多用した滑りができれば。
技術点が伸び悩んだのは、スピンの回転が足りないと判断されたのと、スケーティングの質が粗いと判断されたのかもしれません。あとは3Aがなかったことかな。