美容整形に失敗して辛いと嘆いても、
「自分が決めてやったことでしょ」
「こうなることも分かった上でやったんじゃないの?」
「自業自得」
「自己責任」
と言う人がいる。
それが多数派なのか少数派なのかは確かめようがないけれど。
ネットニュースの美容整形に関する記事のコメント欄には、上記のような否定的な言葉があふれている。
たしかに、自分が決めてやったことなのだから、いつまでも被害者ぶるのは格好悪いとは思う。
失敗されるかもしれない、失敗されたらどうすればいいのか、なんて考えもしなかった。医療行為だから安心安全だと信じていた。
失敗のことまで想像できていたら、手術なんて受けなかった。
その点においては本当に浅はかで愚かだった。
でも、自業自得とか自己責任という言葉は、人に言ってはいけないし、言う資格もないと思う。
そんなことは本人が一番分かっていることだし、これでもかというくらい、自分のことを責めている。
美容整形失敗で人前に出られない顔になるというのは、社会的に死んだも同然。
嫌なことは忘れろとよく言われているけれど、顔からはどうやっても逃げられないのだから、忘れようがない。
後悔と罪悪感は多分一生消えないだろう。
これから先何十年も、生き恥と心の痛みに耐え続けなければならない。
生き地獄とはこの事かと思う。
それに対して、世間の目は冷ややかだ。
一方で、病気や事故で顔面が変形した人には、世間は優しい。(一般的には)
例え事故がその人の過失であっても、「大変だったね」と同情してもらえる。(言わなければ分からないし)
美容整形に失敗すると、めちゃくちゃ生きづらくなる。
このブログにたどり着いた人には、絶対にこんな苦しい思いをしてほしくないので、思い留まってほしいと願わずにはいられない。