50代、あと20年あるから「運用」……本当にそれでいい?
先日、50代のご夫婦からご相談をいただきました![]()
お二人とも、仕事は70歳頃まで続ける予定。
現在50歳とすれば、まだ20年近くあります![]()
「これだけ時間があるなら、老後資金のためにNISAなどで運用を始めたほうがいいですよね?」
もちろん、資産運用を考えることは選択肢の一つです。
ただ、私はそこで一度立ち止まって考えていただきたいと思っています。
「そもそも、何のためにお金を増やしたいのでしょうか?」
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まず考えるのは「運用」ではなく「これからの暮らし」
資産運用のご相談を受けると、
「NISAで何を買えばいいですか?」
「どの商品が一番増えますか?」
という話から始まることがあります。
でも、本当に大切なのは、その前です![]()
たとえば、
・70歳以降はどんな生活をしたいのか
・旅行にはどれくらい行きたいのか
・住宅はこのままでいいのか
・車は何歳まで必要なのか
・子どもへの資金援助は考えているのか
・趣味や夫婦の時間にいくら使いたいのか
こうした「これからやりたいこと」を整理してみる。
そのうえで、
「今の資産と収入で、その生活は実現できるのか?」
を確認します。
ここで初めて、「運用する必要があるのか」という話になります![]()
「足りないから運用」なのか、「もっと豊かにするための運用」なのか
老後資金を考えるとき、私はこの違いが非常に重要だと思っています。
もし70歳以降の生活をシミュレーションしてみて、
「今のままでも十分に生活できそう」
という結果なら、無理にリスクを取ってまで資産を増やす必要はないかもしれません。
一方で、
「このままだと、やりたいことを我慢しなければならない」
のであれば、その不足分をどう補うのかを考える。
その方法の一つとして、資産運用があります。
つまり、
「運用するために目標を作る」のではなく、 「目標を実現するために運用を使う」。
私はこの順番を大切にしています。
そして、50代だからこそ「時間」も考える
「まだ20年あるから大丈夫」
これは、半分正しくて、半分注意が必要です![]()
確かに20年という時間は、資産形成において大きな武器になります。
しかし、50代からの資産運用では、もう一つ考えなければならないことがあります。
それが、
「そのお金を、いつ使うのか?」
ということです。
例えば、65歳で使う予定のお金を、値動きの大きい資産に集中させていたとします。
65歳になったタイミングで大きな下落が起きたらどうでしょう。
「長期投資だから大丈夫」
と言われても、実際に使う予定のお金であれば、そう簡単には言えません。
20年後なら回復を待てるかもしれない。
でも、5年後、3年後、あるいは1年後に使う予定のお金なら、話は変わります。
だからこそ、
「いくら運用するか」だけではなく、 「いつ使うお金なのか」まで考える。
これが大切です。
お金にも「役割」があります
私は資産を一つの箱に入れて考えるのではなく、それぞれに役割を持たせることが大切だと考えています。
すぐに使うお金。
数年後に使うお金。
老後の生活を支えるお金。
そして、余裕資金として将来をより豊かにするためのお金。
同じ「100万円」でも、使う時期や目的が違えば、取れるリスクも変わります。
だから、
「何に投資するか」よりも先に、 「このお金は何のためのお金なのか」
を考える。
それが資産運用の設計ではないでしょうか。
50代は「増やす」だけではなく「使う」ことも考える時期
50代になると、老後が少しずつ現実的になってきます。
だからこそ、
「老後のために、とにかくお金を増やさなければ」
と考えてしまいがちです。
でも、資産は増やすことが目的ではありません。
人生をより良くするために使うものです。
20年後にいくら持っているかだけではなく、
「その20年間をどう過ごしたいのか」
「70歳からどんな生活をしたいのか」
そこまで考えて初めて、必要な資産額や運用方法が見えてきます。
資産運用は、商品選びから始めるものではありません。
人生の設計から始めるもの。
私は、そんなふうに考えています。
もし「老後のために運用を始めたほうがいいのかな?」と感じたら、まずは「いくら増やすか」ではなく、
「どんな暮らしをしたいのか」
から、一緒に考えてみませんか。

