- 狂骨の夢 (講談社ノベルス)/講談社
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69冊目
「狂骨の夢」
京極夏彦
講談社ノベルズ
関口巽はある日、前回の事件の渦中で死亡した久保竣公の葬式の席で大物小説家、宇多川崇からとある相談を受ける。
それは、記憶喪失の妻の、海鳴りと甦ってくる記憶と殺した夫への恐怖に関するものだった。
一方、宇多川夫妻が住む逗子で、関口たちの古くからの友人、伊佐間一成は、海岸で朱美と名乗る女性と出会う。
折からの冷え込みで体調を崩していた伊佐間は、朱美にいざなわれるまま彼女の家へとあがりこむ。
酒に酔うまま、朱美は過去に同じ店で奉公していた女性を殺してしまったと告白する。
同じく、逗子にあるキリスト教会の居候、降旗弘と牧師の白丘亮一は、ある日訪れた宇多川朱美という女性から懺悔を聞く。
彼女は、以前首を切って殺した夫が首をつなげて甦り、自分に会いにくるという。
そしてその度に、絞め殺し、首を切っていると言うのである。
様々な事象が入り組み、現実と虚構の境が虚ろな事件を、京極堂が解き明かす。
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再読でございます。
志水アキさんがコミカライズされてる「狂骨の夢」(全5巻)の4巻が出た時、
「このあとの憑き物落としを、コミックで見る前に小説で再読したい!」
という欲がむくむくと湧いてきてしまい、積読から目を逸らせて再読してしまいました。
うん、やっぱり面白い。
百鬼夜行シリーズといえば「魍魎」や「絡新婦」のほうが評価も高くて有名だったりはするのですが、結構この「狂骨」も好きなのです。
あんまり詳細を語るとネタバレになってしまうのですが、隠微な雰囲気やら、心理学の話やら、虚と実が混ざり合った酩酊感やら、コミカライズはできるけど映像化はきっと無理であろう展開やら(だから「邪魅」も結構好きだったりする)、『髑髏』に群がってくる人たちの来歴やら・・・
もうね、好物がたくさんなわけですよ私にとっては。
というわけで、大変堪能しました。
個人的には、ラストシーンの「いいおっさんたちが早朝の浜辺でワイワイしている」ところもお気に入りです。
今年は「姑獲鳥の夏」がコミカライズで今月中旬には1巻が発売だそうですが、これもまた再読するのだろうか。
まあ、姑獲鳥はまだページ数が少ない方だからいいんだけど・・・
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はい、というわけで、1年が半分終わったしまいましたー。
なのに去年読んだ本の感想をまだ書いてますー。
・・・・・(;´Д`)
前回更新から1ヶ月近くも放置とかね。
もう、なんか、やばい。
いつの間に日々はこんなにも早く流れるようになってしまったのか。
泥棒ですか?時間泥棒ですか?
映画館でよく見るミスターVTR(@キン肉マン)にスーツ着せたような人の親戚か何かですか?
ウォッチマン(@キン肉マン)にスーツ着せたようなフォルムしてるんですかその人は?
それともペンタゴン(@キン(略))のクロノスチェンジの方ですかもしかして。
・・・・・・とか現実逃避するためにキン肉マンの世界に逃げるのはやめましょう。
無理せず、焦らず、じわじわと更新していくしかありませぬ。
ありませぬ。
ありませぬ・・・・・・