世界は僕らに厳しくなる一方だけど、小説だけはそうじゃないのかもしれない。 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

現在、読書メーターにて「三大奇書を読もう」というイベントに参加中です。




三大奇書とは、




「虚無への供物」中井英夫

「黒死館殺人事件」小栗虫太郎

「ドグラ・マグラ」夢野久作




のことで・・・




などと言い始めると話が長くなるので割愛。




私は上記三作品全部が既読+所持もしてるので、




今回のお題である「虚無への供物」を本棚から引っ張り出してきて、




さて久しぶりに読もうではないか、と本を開いたのです。




すると・・・・・・・・




・・・・・・・読みづらい。




いや、文章がどうとかいうんじゃないんだけど、




フォントが普段読み慣れてるのと違うし、行と行の間も狭い気がする。




ぱたりと本を閉じ、その日はそのまま開くことはありませんでした。




ちなみに私が持ってるのはこの本。


虚無への供物 (講談社文庫)/講談社
¥980
Amazon.co.jp

初版が1974年の講談社文庫版です。







で、先日、本屋をうろうろしていた時の話。




そういや「きょむくも」(略した)って最近新装改訂版出てたよな。




と文庫コーナーに行き、「虚無への供物 新装改訂版」(上下巻)を発見。




上下巻?確かに分厚いけど、何故分冊を・・・と疑問に思って開いてみたら、




見慣れたフォントと行間の広さだ!




ページ毎の文字数とかかなり違うんじゃないかこれ。




なにこれ全然読みやすいじゃないですかやだー。




いっそのこと新装改訂版を買ってそっちを読もうかと思うくらい読みやすい。




しかしそこは、我が家のスペース事情と財布事情、




そして鞄に入れていた改訂前の「きょむくも」に免じて断念。




しかし、まだ入手してない人は、絶対新装改訂版読んだ方が読みやすいよ!




と、老婆心ながら教えておこうとこの記事を書いたのであります。




目で見て、違いを実感してください。


町に出ず、書を読もう。-kyomukumo

↑私が持ってる「きょむくも」




町に出ず、書を読もう。-neck

↑本屋で写メを撮る勇気はなかったので、最近発売の講談社文庫ということで

舞城王太郎「NECK」(2010年初版)





ね。だいぶ違うでしょう?(涙)