36-37.「小説版めだかボックス」西尾維新 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

36-37冊目
「小説版めだかボックス」(上下巻)
西尾維新
集英社 JUMP J BOOKS

小説版めだかボックス(上)久々原滅私の腑抜けた君臨または啝ノ浦さなぎの足蹴による投票 (JUM.../集英社
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小説版 めだかボックス (下) 朳理知戯のおしとやかな面従または椋枝閾の杯盤狼藉マニフェスト .../集英社
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週刊少年ジャンプで連載中のマンガ・「めだかボックス」の小説版です。




もちろん、漫画原作と同じく西尾維新の書き下ろし。




ということで、当然の如く購入しました。




しかし、最近マンガのアナザーストーリーを小説化するのって増えてますよね。




ラノベ中心の小説読み、という購買層が確固たる地位を築いた、ってことなのでしょうか?




まあ、それはともかく内容の話。




マンガ版は黒神めだかが生徒会長選挙に当選した時から始まり、教師はモブですら一切出てこないのですが、




小説版では入学から生徒会選挙立候補までの話を、主に教師からの目線で描いています。




こういう違うところからの目線とか巧いなー、やっぱり。




本来、生徒を指導鞭撻するはずの教師たちから見た、すべてにおいて誰よりも優秀で、端的に言うと「異常」な黒神めだか。




その「異常」に、教師たちはどう向き合っていくのか。




というのが本書の見所。



西尾維新の西尾維新らしい表現法のうち、マンガではなかなか表現しにくい部分の「らしさ」を、存分に披露した印象でした。




来月はまた新たな小説版が発売されるのですが、当然の如く当然のように読みたいと思います。