60.「空想科学読本ミドリ」柳田理科雄 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

60冊目
「空想科学読本ミドリ」
柳田理科雄
メディアファクトリー



『ゴレンジャー』のミドレンジャーから『アタックNo.1』の早川みどりまで漫画やTVや映画の世界における緑・みどり・ミドリを徹底研究し、彼らの生態や行動を真摯に見つめた一冊。

国文学、言語学、心理学、服飾学など多彩な専門家をゲストに招いて各ジャンルの「ミドリ」を解説してもらうページや、パラパラ漫画など盛りだくさんな内容。

世界は今、ミドリを求めている!



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1から10まで続いている「空想科学読本」とはちょっと趣を異にした1冊です。



読んでないのではっきりしたことは言えませんが、以前に出てた「法律」とか「料理」のに近いのかな、多分。



そういう前提もあり、一発ネタの企画モノなんじゃないか、なんて色眼鏡で見てたのですが、読んでみると中々のクオリティーでした。



ミドリの戦隊ヒーローがセンターに立てないのは何故なのか、とか、



アタックNo.1の早川みどりといえば悪い性格の代名詞みたいに言われているけど、意外と主人公に酷いことを言われたりしている、とか、



植物を元にした怪人は、どうも個性を生かし切れてない、とか、素敵なネタが盛りだくさん。



特にジャックと豆の木の話は、最初こそ一晩であれだけ豆の木は成長するのか、という話だったけど、だんだんジャックという少年の人間性はどうなんだろう、という方向に転がしていき、多いに笑わせて頂きました。



やはり、空想科学は偉大なり。