56冊目
「切り裂きジャック・百年の孤独」
島田荘司
文春文庫
1988年、西ベルリンで起きた謎の連続殺人。
5人の娼婦たちは頚動脈を掻き切られ、腹部を裂かれ、内臓を引き出されて惨殺された。
19世紀末のロンドンを恐怖の底に陥れた『切り裂きジャック』が、100年後のベルリンに甦ったのか?
世界犯罪史上最大の謎「切り裂きジャック事件」を完全に解き明かした、本格ミステリー不朽の傑作。
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切り裂きジャックに酷似した西ベルリンの事件を紐解くことで、切り裂きジャックの真相に迫る、という趣向の作品です。
うーん、話としては面白いし、「惨殺した理由」も動機としてはアリな部類に入るのだとは思うんだけど、『島田荘司・著』というのが念頭にあるので、少し物足りなさを感じてしまった。
決して悪い作品ではないのだけどなぁ…。
ミステリー初心者に向けて、グロさとアクロバティックさを見せたいのなら結構オススメかもしれないかな。
なんて一言で誤魔化し切れる筈もなく…。
んー、とりあえず、色眼鏡で見てごめんなさい。