幼き日のおもひで 小1入院ライフ・その2 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

うーん。



よく考えたら点滴地獄が入院エピソードのピークになるような気がします。



なのであとは消化試合的なノリでだらだらと書いていきましょうかね。




【娯楽】

入院中はとにかくヒマ。
点滴を繋ぎっぱなしなので出歩くこともできません。


もし今、入院することになるのなら、本を山盛り持ち込んで物語に耽溺するところですが、残念ながら未だ読書には目覚めておらず、暇潰しと言えばテレビを見ることくらい。


とはいえ小1なので、ドラマやニュースやワイドショーには全く興味がなく、NHK教育の小学生向け教養番組をもっぱら見ていました。


ただ、ちょうど面白い番組をやっている時間帯に1日1回の回診があり、テレビを消さねばならないのが苦痛でしたね。


「たんけんぼくのまち」とか「理科教室小学○年生」のシリーズ(3年生から6年生までありました)が見れなかった時など、担当医に憎しみすら覚えました。





【採血】

点滴には慣れているものの、採血ってちょっと別物ですよね。


何が嫌って、針の中心に見て分かるくらいにデカい穴があるのが嫌。


採血は3日に1回のペースだったのですが、なぜかタイミングは起床直後。


直後というのは比喩表現ではなく、目が覚めたらベッドの脇に看護婦さんがスタンバイしていて、

「おはよ。採血しよか」

と言われるのです。


起きる前に声をかけられるならまだしも、起きた直後に声をかけてくるので、毎回ビクッとなってました。


そして何度も述べた通り当時の私は病弱貧弱以下略だったので、1刺しで済むようなことはほとんど無いわけで。


入院生活中、1刺しで済んだのは1回だけ。


その看護婦さんを、密かに『採血の神』と呼んで崇めていたのですが、再臨されずじまいでした。




【前向きな祖母】

点滴を繋ぎっぱなしなので、トイレに行くときも点滴といっしょ。


ひとりの時はえっちらおっちらと点滴吊り下げ機(正式名称不明)を引きずって行くのですが、祖母が居てくれている時は吊り下げ機を運んでくれました。


しかしマイペースな祖母は私の歩くペースに合わせてくれず、最終的に点滴の管が延びきって、甲高いエラー音が廊下に鳴り響き看護婦さんがダッシュで駆けつける、というベタなことを、ほぼ毎回やってました。


しかも毎回キョトン顔の祖母。


いやいや、アナタですよ。





【病院食】

病院で出される食事は健康によく、そのぶん美味しくありません。


大人と同じメニューだとなれば、尚更です。


しかし、あんまり不満に思った記憶はないんですよねぇ。


さほど美味しいとは思わなかったものの、まあ許容範囲かな、くらいの。


ただ、ひとつだけ、家で食べていたものとの解離が激しすぎたせいで受け付けられず、家族にお願いしたことがありました。


「ウチで食べてたホウレン草のおひたしが食べたい」と。


オッサンか。




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まだもうちょっと続きます。