38.「独断流『読書』必勝法」清水義範・西原理恵子 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

38冊目
「独断流『読書』必勝法」
文・清水義範
え・西原理恵子
講談社文庫




文学史に燦然と輝く20作品を、シミズ博士のウンチクとサイバラ画伯の過激なマンガで大胆に解釈する。



名作を読まなくても楽しめる、新機軸のブックガイド。




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解説されているのは、


「坊っちゃん」夏目漱石
「ロビンソン・クルーソー」ダニエル・デフォー
「伊豆の踊子」川端康成
「ガリヴァー旅行記」ジョナサン・スウィフト
「細雪」谷崎潤一郎
「ハムレット」ウィリアム・シェイクスピア
「陰獣」江戸川乱歩
「嵐が丘」エミリー・ブロンテ
「高野聖」泉鏡花
「罪と罰」フョードル・ドストエフスキー
「河童」芥川龍之介
「谷間の百合」オノレ・ド・バルザック
「ぼく東綺譚」永井荷風
「黒猫」エトガー・アラン・ポー
「暗夜行路」志賀直哉
「ボヴァリー夫人」ギュスターヴ・フローベール
「金閣寺」三島由紀夫
「若い芸術家の肖像」ジェイムズ・ジョイス
「万延元年のフットボール」大江健三郎
「魔の山」トーマス・マン



という有名な20作品です。



なんて言いながら、私が読んだことのあるのは「坊っちゃん」と「黒猫」だけですけど。



清水ハカセが読書家で物知りなのは知ってたけど、西原さんが意外と(失礼)取り上げられた作品を読んでるのにびっくり。



そして、知ってるからこそ書ける、辛辣なツッコミイラストが素晴らしかったです。



読んでるうちに、「あ、何か面白そう。読んでみたいな」と一旦は思うのだけれども、最期まで読むと「あー、でも難解そうだし面倒そうだから、やっぱり読まなくてもいいや」と諦めてしまうような不思議な書評本でした。



江戸川乱歩は元々、いずれ読んでみようと思っていたので別としても、「ガリヴァー旅行記」と「暗夜行路」は機会があれば読んでみたくなりました。