83冊目
「猫物語(白)」
西尾維新
“何でもは知らないけれど、阿良々木くんのことは知っていた。”
完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に睨まれた――。
それは空しい独白で、届く宛のない告白……
『物語』シリーズは今、予測不能の新章に突入する!
君がため、産み落とされたバ“ケモノ”だ。
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あらすじで触れられているように、この本からはセカンドシーズンになるとのこと。
何が違うかというと、まあ色々あるんでしょうが、一番大きいのはこれまでずっと阿良々木暦の一人称だった物語の語り手が変わっていることですね。
しかしまあ、語り手が変わるだけでこんなに変わるのか、というのが正直なところです。
登場人物は同じでも、まるで別の話を読んでいるような印象でした。
これからは多分物語ごとに語り手が変わるんでしょう、多分。
毎回楽しく読ませてもらっていたお笑いパートがなくなったのはとても残念ではあるのですが、確かにいつまでもおんなじようなことをしている訳にもいかないのだろうし、新たな気持ちでセカンドシーズンを楽しみたいと思います。
それにしても、第三者からの視点だからなのかどうか分かりませんが、暦のシスコンっぷりと、火憐・月火のブラコンっぷりが尋常じゃなくて軽く引きました(笑)
もうじき新刊が出るみたいなので、楽しみに待ちたいと思います。