67.「QED 出雲神伝説」高田崇史 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

67冊目
「QED 出雲神伝説」
高田崇史





奈良県桜井市のマンションで、独身OLが惨殺された。



室内は密室で凶器は出雲刀という古代日本刀の模造品。そして壁には被害者の血で不思議な紋様が二つ描かれていた。



その紋様を見た捜査関係者は色めき立つ。なぜならば、二週間前近隣の橿原市で起こったひき逃げ事件で、被害者遺体の傍らにも同じ紋様が描かれていたからだ。



周囲の人物たちに聞き込みをするうちに、紋様は遥か昔に実在したという忍びの集団・出雲神流のものであることが判明。また、惨殺された女性が出雲神流に興味を持ち、調査研究していたこともわかった。



一連の事件を追っていた東京在住のジャーナリスト・小松崎は、事件の参考になればと歴史に詳しい薬剤師・桑原に出雲神流について教えを乞う。



しかし、普段なら歴史の話ばかりで現在起こっている事件には全く興味を示さないはずの桑原が事件に関心を持ち、小松崎に同行することを申し出る。



旅行で京都に来ていた奈々も合流し、一行は奈良へと向かうのだが…





・・・・・・・・・・・・・・・




とりあえず、桜井市や橿原市はものすごく近隣なので親近感が凄かったです。
事が殺人事件なんで親近感があってどうすんだ、という話ですが。



んで、メインの歴史蘊蓄。
何かいつもより説得力があったような気がします。身近な土地がテーマだったせいもあるのかもしれませんが。



ついでに(笑)、殺人事件の話ですが、最後らへんで出雲神流の紋章が描かれた理由が明かされるのですが…



いくらなんでもそりゃねぇだろう。



どんな○○な人が描いたらこんな○○な○○になるんだよ。(ネタバレにより伏せ字)



でもまあ蘊蓄が面白かったから良し。



とか言ってる時点でこのシリーズの策略にはまってるんだろうなぁ。