「天正記」となってから、絵が劇画に傾きまくりで若干取っ付きにくなっている「センゴク」ですが、今月発売の七巻後半あたりからは織田vs上杉の『手取川の合戦』に進んで行っています。
畠山義綱・義慶・春王丸の三代や義綱の弟義春、家臣の遊佐続光や長続連などが出てきてマニアック街道絶賛邁進中の七巻です。
そこでふと思い出したことがありまして。
私は大学で日本史をやってたのですが、ゼミでひとつ下の後輩に「長」という苗字の女の子がいました。
しかも石川県出身で。
私は当初、ゼミ活動にはあんまり積極的ではなかったので、そんな苗字の子が居ると知ったのは三回生になってからだったのですが、初めてそのことを知った時、歴史好き、というか「信長の野望」好きとして、つい
「先祖が武士で畠山家臣だったりするの?」
と、聞いてしまいました。
日本史専攻とはいえ、二十歳の女の子にこんなこと聞いても大した答えは帰って来ないんだろうな、と質問したことを後悔していると、
「私も親に聞いたんことあるんですけど、武家なのかどうなのか分からないらしいんですよ。てかやっぱりそれ聞きますよね~。私、この大学来てから同級生や先輩に何回聞かれたか覚えられないくらいそれ聞かれてますよ」
とがっちりしっかりした返答。
てか、みんな聞くんだ…、
と、文学部史学科日本史専攻の面々の底力をまざまざと見せ付けられてしまったエピソードでした。
我が大学の史学科一学年二百人そこそこ。
日本史がメインの学校だったので、まあ百五十人くらいは日本史専攻だったとして、四年分で六百人。
そいつらがみんな私と同等かそれ以上の歴史知識を知ってるかと思うと、なんて気持ちわる…エフンエフン、なんて頼もしいことでしょうか。
三年ほど前に同ゼミ後輩の結婚式で会ったきりですが、あの子は元気でやってんのかなぁ(遠い目)