57冊目
「真説『日本武将列伝』」
井沢元彦
戦国時代初期から幕末までにわたる有名な武将たちを、ひとりひとり井沢流に解釈して解説するスタイルの本です。
生年で言うと、一番古いので北条早雲。一番新しいのは高杉晋作という幅の広さです。
ただ、六十何人分あるのでひとりひとりに紙面が割けないのがいいやら悪いやら。
井沢さんといえば「逆説の日本史」があるので、三英傑の詳しい話とかは簡略化されていますので、どちらかといえば入門編のような位置付けになるのでしょうか。
そんな中でも、徳川家康が心血注いで築き上げた『徳川幕府』というシステムが八代・吉宗の御三卿創設により綻び、十五代・慶喜の治世で崩壊する、とうところは、すごいなー、と思いました。
ただ、先に書いた通り時代の幅が広いので、六十人程度では有名どころしか網羅できていません。(蠣崎慶広や津軽為信はマイナーじゃないか、との声が聞こえてきそうですが、私にとってはまだまだメジャーです)
どうせならこの倍とかに人数を増やしていただいてもいいくらいですね、個人的には。
この人数だと大名クラスの人物ばっかりですからねぇ。
その気になれば織田家だけでも何十人といますから。
ぜひ次回はそんなのも書いて欲しいですね。