21冊目
「探偵小説のためのノスタルジア 木剋土」
古野まほろ
探偵小説シリーズ第三作目。
父危篤の報せを受けた紗幕谷枝里は故郷である瀬戸内海の孤島・獄霊島へ里帰りすることになった。
枝里を心配したバスケ部チームメイトの深沢楓は、島へついていくことに決め、天才美少女陰陽師・小諸るいかをはじめ三人のクラスメイトとともに獄霊島に乗り込んだ。
獄霊島は、島の両端にある銀山を紗幕谷家と樽田家とがそれぞれ所有しており、両家は激しく対立し、いがみあっていた。
島に渡ってまもなく、枝里の父・礼麻の容態が急変しそのまま死亡してしまう。
その後すぐに、あらかじめ決められていた手筈通り、故人の遺言状が公開されることとなる。
礼麻・医者の匙刀・住職の首永が、肌身離さず持っている3つの鍵全てを使わないと開けられない地下の部屋を開くと、そこからは昨晩から行方不明になっていた樽田家の長男・鹿太郎の死体が倒れこんできた。
匙刀・首永両名ともに鍵を手放した記憶はなく、地下室は完全な密室。
誰が、どのようにして殺人を行ったのか。
島は台風による暴風雨で、本土からの応援到着にはまだ時間がかかる。
そしてその暴風雨の中、新たな惨劇が…。
いやいや、今回も楽しませていただきました。
分かるネタはいいんやけど、分からないネタが多すぎるので、今回も携帯片手にウィキペディア検索しながら読書。
電池切れると読書中断…。
でも調べた方が楽しめるのでこのスタイルを変える気はありませんが。
シリーズお馴染みの定番ネタもフルセット揃ってて大満足。
次回作も楽しみです。