10.「ひぐらしのなく頃に 第四話 暇潰し編」竜騎士07 | 町に出ず、書を読もう。

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物語がないと生きていけない。社会生活不適合者街道まっしぐら人間の自己満足読書日記です。

10冊目
「ひぐらしのなく頃に 第四話 暇潰し編」
竜騎士07



舞台は昭和五十三年。


悲劇が起こる昭和五十八年から遡ること五年。



一~三話でも語られていた「ダム建設反対運動」が今まさに活動中の雛見沢の話。




警視庁の公安に所属する赤坂衛は、現建設大臣の孫が誘拐された事件の容疑者を探すために雛見沢へ向かう。



近隣の警察関係者が、「ただの住民運動ではなく、地域ぐるみの暴力主義団体だ」と口を揃える現状を、徐々に赤坂は否応なしに認識していく。



孫の財布が落とし物として「雛見沢住民」の手によって警察に届くに至り、赤坂は地元警察の大石とともに捜査に向かうが…





これまでのとは毛色が違うものの、面白かったです。


一~四話と読み進んで興味深かったのが、圭一(四話では赤坂)の周りにいる人物たちの変化。



といっても、主義信条やキャラ設定は固定されているので、結局は主人公の行動によって周りの人たちもこんなに変わる、ということでしかない。





それは、自分を中心に地球が回っているわけではないのだから当たり前の事なのだが、だからこそ恐ろしい事なのだと思い知らされるのがとても斬新でした。



特に大石は、味方だとそれなりに心強いけど、敵に回したくないなぁ…







さて次からは「解」だ。



またじっくり読もうとおもいます。