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太鼓ミュニケーション
成田太鼓祭が開幕 「支援のお礼」宮城・石巻からも参加
2011年4月17日


仲間と「千願華太鼓」を演奏する石巻市の亀山智範さん(右)=成田市の成田山新勝寺

 成田市の成田山新勝寺で16日、成田太鼓祭が2日間の日程で始まった。東日本大震災の被災地からの参加者もあり、オープニングイベントで平和を願う「千願華太鼓」をいっせいに打ち鳴らした。

 太鼓祭は、全国から参加チームがあり例年、約20万人の来場者がある。23回目の今年は、大震災を受け一時は中止も検討したが、復興を祈るチャリティーイベントとして開催した。

 宮城県石巻市渡波の建築業、亀山智範さん(39)は茨城や千葉など広域でつくる太鼓グループのメンバー。自宅の被害は一部だったが、知人や友人が犠牲になった。津波に遭った同市は15日現在、死者2750人で行方不明約2770人に上り、住宅約2万8千棟が全壊。約1万3820人が避難している。

 亀山さんは、出場をためらいもしたが、「宮城の人たちは、みんなの支援で頑張っている。演奏でそのお礼をし、祭りの観客からはパワーをもらって石巻に帰りたい」と参加を決めた。この日未明に車で石巻を出発し、駆け付けた。

 同じグループで、一緒にばちを握った成田小学校5年、前田梨乃さん(10)は「被災地の復興を願い、太鼓をたたいた。(亀山さんと)一緒に演奏できて良かった」(斎藤茂洋)